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「曲面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

曲面の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
見えなくなってしまう――と。まさに至言なんだよ。まして、この館には、所々円天井や曲面の壁や、また気柱を作っているような部分もあるので、僕は混沌としたものを想像し....
化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
」の薬がきき過ぎて、せっかく受けたオーソドックスの科学教育を自分の「お化け鏡」の曲面に映して見ているためかもしれない。そうだとすればこの一編は一つの懺悔録のよう....
海底都市」より 著者:海野十三
こうかいどう》ぐらいの大きさであるが、まるで卵の殻《から》の中に入ったように壁は曲面《きょくめん》をなしていてクリーム色に塗られている。清浄《せいじょう》である....
超人間X号」より 著者:海野十三
ものが直立して、この塊を包囲《ほうい》していた。その銀盤は、よく見ると、内がわの曲面いっぱいに、たくさんの光った針が生えていた。 その針と反対のがわには、銀色....
火星探険」より 著者:海野十三
た。よくみるとその写真には、火星の表面やきらきら輝く無数の星がうつっていた。また曲面を持った舷のようなものもうつっていたが、これは本艇の一部であると分った。この....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
を積んだ古風な城塞のような建物であった。そして外廓は何の必要があってかふしぎにも曲面ばかりを持っていて、平面が殆んど見当らない。なんのこと長い腸詰を束にして直立....
地球要塞」より 著者:海野十三
然の岩礁《がんしょう》でない証拠には、色も黄色であったし、そして簡単な幾何学的の曲面をもっていて、人工であることが、すぐわかった。 「おい、オルガ姫。艇の前に今....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
」 と、魚戸は指を下の方に指した。 僕は欄干につかまって、下方を覗きこんだ。曲面を持った凹レンズ式の展望窓は、本艇の尾部の方を残りなく見ることが出来るように....
火星兵団」より 著者:海野十三
ろで、小さな部屋に出た。部屋というよりは大きな樽の中にはいったという感じである。曲面をもった壁は、にぶい金属的な光をもっていた。この部屋の中にはバンドのついた腰....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
発見した。煙突様のものには、その一部分に頑丈な耐圧|硝子らしいものをはめこんだ、曲面の窓があったが、その窓の中に、おもいがけなく三つの首がならんで、こっちを見て....
年賀状」より 著者:寺田寅彦
ものである。人情と義理と利害をXYZの座標とする空間に描きだされた複雑極まりない曲面の集合の一つの切り口が見える。これをじっと眺めていると、面白くもあれば恐ろし....
自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
にこれは唯一なりや。然らざる場合は一般には多数あるべし。例えば馬の鞍の形をなせる曲面の背筋の中点より球を転下すれば、球の経路には二条の最大公算を有するものあるべ....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
うち振り、あたかも自分の肉体の一部であるかのように自由自在にそれを操つて、曲線や曲面を交錯させた不思議な美しさをえがきながら踊るのであるが、その大風呂敷は絶えず....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
の場合の幾何学的解法は、曲線のうちに単に矩形を画くことにあるし、後の場合のそれは曲面と平面とを交わらしめて得る曲線のうちに矩形を画くことにある。 しかるに一般....
黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
、クローゼーはモンジュの直弟子なのである。)モンジュは教授の際に、黒板や投影図や曲面の模型を用いたばかりでなく、学生の実習のために製図室を設けた。かような設備は....