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曳き
「曳き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
曳きの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
いると云う事、自分もいつか叔父の持ち船にでも乗せて貰って、深海の底から珊瑚の枝を
曳き上げたいと思っていると云う事――すべてが哲学者と云うよりは、むしろ詩人にふさ....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
見えはいたしますまい。お恥かしい、人間の小さな心には、ここに、見ますれば私が裳を
曳きます床も、琅※の一枚石。こうした御殿のある事は、夢にも知らないのでございます....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
したのが、薄紫の頭で、胸に炎の搦みました、真紅なつつじの羽の交った、その虹の尾を
曳きました大きな鳥が、お二階を覗いておりますように見えたのでございます。その日は....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
打った。 あれに真白な足が、と疑う、緋の袴は一段、階に劃られて、二条の紅の霞を
曳きつつ、上紫に下|萌黄なる、蝶鳥の刺繍の狩衣は、緑に透き、葉に靡いて、柳の中を....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
が。……お待ち下さい……この浦一円は鰯の漁場で、秋十月の半ばからは袋網というのを
曳きます、大漁となると、大袈裟ではありません、海岸三里四里の間、ずッと静浦の町中....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
吉を、浪打際に押取巻いて、小田原|評定。持て余しておりました処へ、ちょうど荷車を
曳きまして、藤沢から一日|路、この街道つづきの長者園の土手へ通りかかりましたのが....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
ませんやね、ねえ。 やっぱり入髪なしを水で解いて、宝市は屋台ぐるみ、象を繋いで
曳きましょうよ。 旦那もね、市に出して、お珊さんのその姿を、見たり、見せたりし....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
がなぜ素袍を着て、立烏帽子を被っていないと思うような、尊い川もござりまする、女の
曳きます俥もござります、ちょうど明日は旧の元日。初日の出、」 いいかけて急に膝....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
て、僵れかかって拓の袖を千切れよと曳いた。 六十 お雪は曳いて、
曳き動かして、 「どうしましょう、あれ、早く貴方、貴方。」 拓は動じないで、磐....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
真白な大軍艦のように朦朧として顕れました。と見ると、怪し火は、何と、ツツツと尾を
曳きつつ、先へ斜に飛んで、その大屋根の高い棟なる避雷針の尖端に、ぱっと留って、ち....
「取舵」より 著者:泉鏡花
方に暮れて、 「もし、どうぞ御願でございます。はいどうぞ。」 おずおずその袂を
曳きて、惻隠の情を動かさむとせり。打俯したりし婦人は蒼白き顔をわずかに擡げて、 ....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
徒に空に震えて、細い塔婆が倒れそうです。白い手がその杖にかかると、川の方へぐいと
曳き、痩法師の手首を取った救の情に、足は抜けた。が、御坊はもう腰を切って、踏立て....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
分らないのも道理こそ。 向うに見える、庭口から巣鴨の通へ出ようとする枝折門に、
曳きつけた腕車の傍に、栗梅のお召縮緬の吾妻コオトを着て……いや、着ながらでさ、…....
「活人形」より 著者:泉鏡花
れましたから、私はどうしても助りません。「何、八蔵が毒を。……と詰寄る泰助の袂を
曳きて、医師は不興気に、「これさ、物を言わしちゃ悪いというのに。「僕は探偵の職掌....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
んで見える。四山の紅葉を振い落そうとするような馬の嘶きが聞えることもある。草刈が
曳き後れた馬の嘶きである。時とすると秋天の変り易い天候が忽ちの間に四辺をかき曇ら....