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更新
「更新〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
更新の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
統の正しからぬ子としてその私生児を倒すであろう。その時になって文化ははじめて真に
更新されるのだ。両階級の私生児がいちはやく真の第四階級によって倒されるためには、....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
最も微細な物質が、往昔の渾沌の死骸と思われる黄道光物質中に突入することによって『
更新』するという考えを述べているのである。 カントは、次のような注目すべき考え....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
対する拘留は之を継続するの必要ありと認むるを以て、大正十三年三月一日より其期間を
更新す」 と云う決定が下された。支倉は正に奈落の底に突落されたのである。 彼....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
性慾の本能が常に同じものを嫌い、常に新らしきものを要求し、それを得てまた更に
更新してその終る処を知らず、遂に死を賭するに至るといった調子と画家の心とは殆んど....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
庶政の匡革は今や単に作用運営のみに於て完きを期し難く大いに吏道を振粛し行政機構の
更新を必要とするに至れり」云々、とある。吾々は広田内閣の政綱を今の処この声明自身....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
なかった。『どっちにしても、長老は神聖な人だから、この人の胸の中には万人に対する
更新の秘訣《ひけつ》がある、ついには真理を地上に押したてる偉力がある、それでやが....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
うというのである。そして文学突撃隊の創作は、ロシヤ・プロレタリア作家同盟の相貌を
更新さした。殊に彼等の齎す題材は、プロレタリア文学の主なる題材となった。がこの文....
「作家的思想」より 著者:豊島与志雄
どだった。 しかし、そこにはもう新しい物語が始まっている――一人の人間が徐々に
更新してゆく物語、徐々に更生して、一つの世界から他の世界へ移ってゆき、今まで全く....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
え失せる一団の魂であるが、そういう生きた魂の不断の変化を、全部の消滅を、根本的の
更新を、まだかつて経験したことがなかったので、彼にとっては、単純な事実もあまりに....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
その変形は、かならずしも月日につれて徐々になされるとはかぎらない。すべてが一挙に
更新する危機の時間がある。古い殻は剥落する。そういう苦悩のおりには、人は万事終っ....
「決闘」より 著者:神西清
が甦生して別人になる途に力を貸してくれるのだ。ああ君、僕がどんなに身悶えして自己
更新を渇望しているか、それがわかってくれたらなあ。僕は君に誓う、きっと真人間にな....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
ばならない」 と勧告したものである。娯楽にも善し悪しがある。肉体上及び精神上の
更新を齎らさない娯楽は有害である。休養的教養(recreative cultur....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
て置いて、小作人を無償で働かし、それをマンマと自分のものにしてしまった。小作料の
更新をするぞ、とおどかして、「坪刈り」にやってくる。然し本当は嘘で、自分の家に何....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
権利である。彼は、もちろん甘い汁を吸った――しかし、期限が切れたとき、その権利が
更新されるか否かは、ひとえに女王の御意に俟つという条件だった。 彼は、その崇拝....
「単純化は唯一の武器だ」より 著者:小川未明
未来に信ずるためだ。 かくのごとくにして、人生は、常にロマンチシズムによって、
更新される。また、芸術形式単純化は、即ち、資本主義的文化、強権主義的文化に対する、唯一つ反逆なのだ。....