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書する
「書する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
師の縁日であったのである。 ちと、恐怖の形で、先ず玄関を覗いて、書生が燈下に読
書するのを見て、またお邪魔に、と頭から遠慮をして、さて、先生は、と尋ねると、前刻....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
皮殻を残すということの経験は恐らく既に早くからあったのであろう。 この考えを裏
書するものとして引用してもよいかと思われるものは、後に述べるようなエジプト、カル....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、苦笑した。「それにしては、すこし、空中も、地上も騒がしいぞ」 その言葉を、裏
書するように、どーンと又一つ、火柱が立った。赤坂の方らしい。 「あっし達の献納し....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
であろう、と言う事に決定したんです! いやところが、この意外にも奇妙な決定を裏
書する報告が、それから二時間程後にH駅所属の線路工手に依って齎らされました。と言....
「食魔」より 著者:岡本かの子
有の世界の観念を、青年の頭脳で確と積極的に思想に纏め上げたつもりでいる。これを裏
書するように檜垣の主人の死が目前に見本を示した。 檜垣の主人は一年ほどまえから....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は自宅にいる場合、飯を食うときのほかは机の前を離れたことはほとんどありません。読
書するとか原稿を書くとか云うのでなく、ただぼんやりとしているときでも必ず机の前に....
「金属人間」より 著者:海野十三
は見えにくいものである。このように定義《ていぎ》することができます。このことを裏
書するものは、つぎの警部と田口巡査の負傷です」 「あ、なるほど」 「見えない金属....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
は、偏に汝等の公明正大なる心の判断に任せるより外に道がない。 われ等の所説を裏
書するのには、或る程度まで、霊界に於けるわれ等の同志の経歴を物語るより外に途がな....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
ダーウィンの友人ドンダース教授の実験などを例に引いたが、それは悉く、彼の仮説を裏
書するものに外ならなかった。たしか、その微妙な秘密の中には、九十郎を再び劇場へ誘....
「妖怪学」より 著者:井上円了
くことあり。これまた、不覚作用を生ずるの一原因なり。例えば、意を凝らして一心に読
書するときは、さらに他の作用を覚えざるの類をいう。つぎに第四の事情は、脳の激動し....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
方に会注するときは、他方に不覚を生ずるの事情をいう。例えば、意を凝らして一心に読
書するときは、心の全力その読書の一方に集まるをもって、他の部分にいかなる刺激を受....
「私の机」より 著者:岡本綺堂
たしは自宅にいる場合、飯を食うときのほかは机の前を離れたことは殆どありません。読
書するとか原稿を書くとかいうのでなく、ただぼんやりとしているときでも必ず机の前に....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
た。横綴じになっている桜痴居士直筆の原稿を渡されて、賢二が二幕、わたしが三幕を浄
書するはずのところを、賢二は劇場の仕事が忙がしいというので、わたしが序幕から四幕....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に至る等、みなわが正月の風俗に異なることなし。当日は親戚、朋友の間には必ず贈品呈
書するを例とし、下女下男、出入、小作の者には多少の金を与え、近隣の貧民にも多少の....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
って居りました。処が利口な彼は世間の噂にまでのぼった二人の関係を、結婚によって裏
書するような真似はいたしませんでした。そればかりではなく、二人の噂を封じるために....