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書上げる
「書上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死までを語る」より 著者:直木三十五
らいらしながら、古来からの東洋美術に関する書籍をことごとく調べて、書上げた。所が
書上げると同時に 「出版部の都合で中止になった」 と、云われてしまった。私は、....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
殺されているらしい。 六時から九時まで仕事。一昨日以来の「南洋だより」の一章を
書上げる。直ぐに草刈に出る。土人の若者等が四組に分れて畑仕事と道拓《みちひら》き....
「二重心臓」より 著者:夢野久作
して……」 「どうしてって馬鹿な話さ。笠支配人は何でもないんだよ。僕があの脚本を
書上げると直ぐに、彼奴に取りかかってやったんだ。犯人は貴様だろう……って威嚇し付....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
してすじり捩《もじ》った物であったように記憶する。自惚《うぬぼれ》は天性だから、
書上げると、先ず自分と自分に満足して、これなら当代の老大家の作に比しても左《さ》....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
めて見ないが、どの方言集にもついぞ見たことがないから、多分標準語と同じで、それを
書上げる必要を認めなかったものと思う。カガシという語の起りにはいろいろの説もある....