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「書中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書中の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十本の針」より 著者:芥川竜之介
まり一本の薔薇《ばら》の花はそれらの人々には美しいとともにひっきょう植物学の教科
書中の薔薇科《しょうびか》の植物に見えるのである。現にその薔薇の花を折っている時....
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
情から、|DS 如来《でうすにょらい》を捨てて仏門に帰依《きえ》する事になった。
書中に云っている所から推すと、彼は老儒の学にも造詣《ぞうけい》のある、一かどの才....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
示教に対してはここで特に深謝の意を表しておきたいと思う、また教養ある読者界がこの
書中に取り扱われた諸種の問題に対して示された多大の興味は今度もなお減ずることなく....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
ルトの『日本動植物譜』は特に我が文明の為に紀念すべき書たるに留まらず、古今の博物
書中の大著述の一つで、殊に日本に関する博物書としては今猶お権威を持ってる名著であ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
yond Human Personality は所謂「自動書記」の所産である。此
書中に含まるる論文は故フレデリク・マイヤーズ――詩人として令名があるが、特に心霊....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
、予はまずその郵書を手にするより父の手にて記されたる我が姓名の上に涙を落したり。
書中には無事を問い、無事を知らせたるほかに袷襦袢などを便りにつけて送るとの事、そ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
も、よく読んだのは、ワットの「心の改善」や、マルセットの「化学|叢話」や、百科全
書中の「電気」の章などであった。この外にリオンの「電気実験」、ボイルの「化学原理....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
は余り多くない例で、八犬士その他の登場人物の名は歴史にあらざる歴史を作って人名字
書中の最大の名よりもヨリ以上に何人にも知られておる。橋本蓉塘翁がかつてこの人物を....
「妖怪学」より 著者:井上円了
るべし。 これ、その法の大略なり。先ごろ哲学館館外員、玉内某氏より寄せられたる
書中に左の一項あり。よろしく参照すべし。 血気盛んなる小児の腹中に寄生する小虫....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
たるは明治二十年十二月のことにして、北海道日高国、某氏の実際に経験せる事実なり。
書中に記するところを見るに、同年十一月十九日夜、夢中に現見せる奇事なれば、ここに....
「迷信解」より 著者:井上円了
。 尋常の『修身書』に出ておる、武士が瓢箪を切りたる話は、『珍奇物語』と題する
書中に出ておる。また、祈祷者が神酒徳利に鰍をいれたる話は、『閑際筆記』に見えてお....
「私の仕事 松篁の仕事」より 著者:上村松園
許りの歳月が過ぎて了いました。今年は是非共献上致さねばなりませぬので、只今下絵浄
書中でございます。何分いろいろの画債が積って居りますので、たとえ半分なりとも片付....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ード大学教授マクス・ミュラー氏も、その『宗教起源論』中に『新約全書』中の事実と仏
書中の事実とを比較して、その似たるもの多きを見て、大いに疑いを起こされたるがごと....
「西航日録」より 著者:井上円了
ことをもとめらる。余、ついにその請いをいれて、これを同窓会に寄贈することとなす。
書中記するところの詩歌のごときは、抱腹に堪えざるもの多きも、笑うもまた肺の薬なり....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
れたる奇異の現象は、言文一致的三十一文字、または二十八言等にて写しおきたれば、本
書中にその糞詩泥歌をもあわせて録し、もって読者の一笑を煩わすに至れり。 南半球....