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書初め
「書初め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書初めの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
子は手ならい草紙で習って、ときどきに清書草紙に書くのであるが、そのなかでも正月の
書初めと、七月の七夕祭りとが、一年に二度の大清書というので、正月には別に半紙にか....
「スランプ」より 著者:夢野久作
も何もないくらい詰まらないものに見えて来るのです。自分はコンナものを発表する気で
書初めたものか知らんと思うと我ながら愛想が尽きてしまうのです。 そこで又、着の....
「御萩と七種粥」より 著者:河上肇
える喜びを有ち得たが、丁度その時、正月七日の朝のことである、青楓氏が自分のうちで
書初めをしないかと誘いに来られた。私はかねてからの獄中での空想が漸く実現されるの....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
《しめ》の内と称したわけで、また、この朝早くそれらのかざり物を焼き捨てる。二日の
書初めを燃やす。これは往古《むかし》、漢土から爆竹の風が伝わって、左義長《さぎち....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
念の入った銘を打って、さも新らしい著述であるかのように再刊されたのは、腕白時代の
書初めが麗々しく表装されて床の間に掛けられるようなもんだ。学堂居士に取っては得意....
「里の今昔」より 著者:永井荷風
細い道があった。これが竜泉寺町《りゅうせんじまち》の通で、『たけくらべ』第一回の
書初めに見る叙景の文は即ちこの処であった。道の片側は鉄漿溝《おはぐろどぶ》に沿う....
「将来の日本」より 著者:新島襄
忍びず、ただちにその血性を※《の》べ発して一篇の著書とはなりしなり。しかしてこの
書初めて世に公布する客年十一月にあり。いまだ四ヵ月を経ざるにすでに再版に付し、ま....