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書名
「書名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
すべからず。圓朝子は其話術に堪能なると共に、亦話の筋を作為すること拙しとせず。本
書名人長二の伝を見るに立案斬新、可笑あり、可悲あり、変化少からずして人の意表に出....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
仏蘭西の侠客が節婦を助けるという趣向、原書は Buried a life という
書名だそうで、酔った時はちと云い悪い外題でございますが、生きながら女を土中に埋め....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
に僕の『万物の同根一族』を送って置いてくれ。 パリから書物が来たら、著者の名と
書名とおよび紙数とを知らしてくれ。ドイツ語の本はできるだけ早く送ってくれ。スケッ....
「アンゴウ」より 著者:坂口安吾
するものを除いて、半数以上を買いもとめた。もとめた本の多くは切支丹関係のもので、
書名をきいてみると、明に矢島の蔵書に相違なかった。タケノコ資金に上代関係のものを....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
って、言葉の誤りは一字もなおさず、記事中の姓名だけを取換えて一篇にまとめてみた。
書名は本人平癒後自ら題したもので、そのまま用いた。七年四月二日しるす。 ....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
収集家、アラン・フォーブス氏の寄贈になるものであった。 で、そのうちの一冊は、
書名を『捕鯨行銅版画集、|付記、捕鯨略史』という、一八六六年の版、ジェー・アール....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
らく見詰めていたが、やがて眼を落して、書架の中から一冊の本を抜き出した。 その
書名を肩越しに見て、「快走艇術」――と、検事は腹立たし気に呟いたが、そのまま薄暗....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
された。 忘れもせぬ、……お前も忘れてはおるまい、……青いクロース背に黒文字で
書名を入れた百四十八頁の、一頁ごとに誤植が二つ三つあるという薄っぺらい、薄汚い本....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
において前学年の復習と共に地図、世界年鑑の使用法を、読方科において件名、著者名、
書名牌子の区別及牌子目録、少年文芸辞典、一般百科辞典の使用法を、綴字科において辞....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
書』『歌学全書』など、たびたび見る本は、表紙が破れるので綴じかえて、上にそれぞれ
書名を書いて置いたのですが、それも同じことで、幾冊か残っているだけでした。ただ奇....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
参考になるかも知れませんから」 青年は素直に注文聴取簿に私の言ったこと、著者と
書名を書き記していた。私は汽車に乗り遅れてはと、急いで停車場へ駆けつけた。 私....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
い、京都三条畷の檀王法林寺の開山で、寛永十一年の当時九十一歳の老齢であった。その
書名の泥※之道」は、死者の葬儀や位牌の書き方等を示したものである。王公卿相以下、....
「古事記」より 著者:武田祐吉
點に特色がある。 古事記は、古いところでは、萬葉集、土佐國風土記、琴歌譜等に、
書名をあげて引用しており、先代舊事本紀には、
書名はあげないが材料として使用してい....
「妖影」より 著者:田中貢太郎
た。それは怪奇なことばかり蒐集した随筆であって、序文によるとその著者が、そうした
書名をつけたところで、他に同名があったので、それで改めたものらしい。表紙には「新....
「学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
は『国民思想の研究』のことから始めるのが便宜であろう。 『国民思想の研究』という
書名は、出版まぎわにつけたものであるし、ああいう形でああいうものを書こうという構....