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書室
「書室〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書室の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父」より 著者:芥川竜之介
はいけっかく》に罹《かか》って、物故した。その追悼式《ついとうしき》を、中学の図
書室で挙げた時、制帽をかぶった能勢の写真の前で悼辞《とうじ》を読んだのは、自分で....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
同じ机で書く。あの事務室の廊下に面した、ガラス障子《しょうじ》をはずして、中へ図
書室の細長い机と、講堂にあるベンチとを持ちこんで、それに三人で尻《しり》をすえた....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
に、二畳の小座敷がある。僕が居ない時は機織場《はたおりば》で、僕が居る内は僕の読
書室にしていた。手摺窓《てすりまど》の障子を明けて頭を出すと、椎の枝が青空を遮《....
「階段」より 著者:海野十三
小さい名札の上にその研究室名が金文字で記されてあった。最後に豊富な蔵書で有名な図
書室とその事務室とを案内してくれることとなった。先ず事務室へ入ると大きい机が一つ....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
組入れた嚆矢としてビブリオファイルに頗る珍重される稀覯書である。 帝国大学の図
書室で第一の稀覯書として珍重するは所謂"Jesuit press"と称する是等の....
「断層顔」より 著者:海野十三
谷間シズカ女は椅子から立上った。 甥の蜂葉助手 女客を送出した帆村が、読
書室へしずかに足を踏み入れたとき、窓ぎわに立っていた青年がふりかえった。 「おじ....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
ている。その小屋の中に、彼の小工場があり、送受信所《そうじゅしんじょ》があり、図
書室があった。もちろん電源も特別にこの小屋にはいっていた。この小屋を彼は「波動館....
「金属人間」より 著者:海野十三
、古めかしい煉瓦建《れんがだて》ではあるが、ひじょうにりっぱな研究室や標本室、図
書室、実験室、手術室などがひとかたまりになった別棟《べつむね》の建物があったので....
「超人間X号」より 著者:海野十三
なっていて、博士以外の者には分からないはずだった。 それは、その一階上にある図
書室の奥の外国の学術雑誌の合本を入れてある本棚を、開き戸をあけるように前へ引くと....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
験室には電気の器械器具が並び、レトルトや試験管が林のように立っていて、博物館と図
書室と実験室を一緒にしたような混雑を示している部屋だった。帆村は、この雑然たる部....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
管が並んで走っていた。個人の研究室としては実に豪華なものであった。 「こっちに図
書室があります」 武平は、部屋の東側の壁にかかっている藤色のカーテンをかかげて....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
ドーン。 ガラガラと扉が開きました。 部屋の中へ飛びこんでみますと、そこは図
書室のようでもあり、何か実験をしている室でもあるらしく、複雑な器械のようなものが....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
り、一八三〇年頃までは中々に苦しかった。 かように、一方では大学にがあって、読
書室に来て、科学の雑誌や図書の集めてあるのを読むようになっている。 その頃、欧....
「西航日録」より 著者:井上円了
雑なるとは、またその地の名物なり。車中に食堂、寝室はもちろん、談話室、遊覧室、読
書室、沐浴場、斬髪所等あるは、ほかに見ざるところなり。また、物価の高直なるも同所....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
により香港倶楽部楼上において午餐を喫す。窓前に踞して湾内を一瞰すべし。新聞室、図
書室の設備あり。午後市街を散歩し、日本人倶楽部に少憩し、郵船会社支店長楠本武俊氏....