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書役
「書役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書役の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
た。此の男は長二でございます。 二十六 当番所には同心|一人と
書役一人が詰めておりまして、 同「何だ」 長「へい、お訴えがございます」 ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
史としてかつて聞かなかったことだ。前庭の上段には、福島から来た役人の年寄、用人、
書役などが居並んで、そのわきには足軽が四人も控えた。それから村じゅうのものが呼び....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
場は、ちょうどこちらの順番に当たっていた。吉左衛門の足はその方へ向いた。そこには
書役という形で新たにはいった亀屋栄吉が早く出勤していて、小使いの男と二人でそこい....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
頼みますよ。」 と清助に言われるまでもなく、勝重はそこに古い机を控え、その日の
書役を引き受けた。そこは細長い板敷きの廊下であるが、一方は徒弟僧なぞの出たりはい....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
る。それは彼の本陣の家の門内で行なわれた。広い玄関の上段には、役人の年寄、用人、
書役などが居並び、式台のそばには足軽が四人も控えた。村じゅうのものがそこへ呼び出....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
娘は、たちのいい娘《こ》だ。今はこの無名丸の唯一の内助方と、駒井船長の二つなき秘
書役をつとめている。船にとっても無上の内助者であるし、駒井船長にとってもかけがえ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
用の広間ですることもあれば、書斎に取寄せて済ますこともある。駒井の次の一間は、秘
書役のお松の部屋です。 お松は、駒井の秘書と、内政と、その事務の助手のすべてを....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を聞いて、更にこれを町奉行所に報告すると、御用部屋に当座帳のようなものがあって、
書役が取りあえずこれに書き留めて置くんです。その帳面を捕物帳といっていました」と....
「小公女」より 著者:菊池寛
た別な顔が、その背後に現れました。黒い顔はラム・ダスで、もう一人は印度の紳士の秘
書役だったのですが、メルチセデクにはそんなことは判るはずもありませんので、黒い顔....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
客間には常客たる数人の牧師がおり、それから数人の貴族らがいた。ベリー夫人の第一秘
書役たるサスネー侯爵、シャール・ザントアンヌという匿名で単韻の短詩を出版したヴァ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
た。また、その方面の参考書も、見つかり次第買って帰った。しかし、ふだんは先生の秘
書役といったような仕事を引きうけ、また、先生の留守中は本館の工事のほうの相談にも....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
之丞
奥小姓 村野伝之丞
遠方目付 村田平内左衛門
宗門方
書役 肱岡五郎太
小納戸役 伊集院中二
兵具方目付 相....
「魔像」より 著者:林不忘
た。千代田の殿中《でんちゅう》である。新御番詰所《しんごばんつめしょ》と言って、
書役《かきやく》の控えている大広間だ。 荒磯《あらいそ》の描いてある衝立《つい....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
の洩れ日に光っていた。つくばい同心が左右にしゃがみこんで、正面の高い座の下には、
書役《かきやく》が机をならべてこっちを見ていた。一同が、そこで草履《ぞうり》をぬ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
旧い本で絶版になりて手にいりにくい。著者のベンス、ジョンスという人は王立協会の秘
書役をしていた人で、そのため材料を多く集められたのである。 第二に、 Farad....