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書抜き
「書抜き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書抜きの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
ようやく座敷に来る。障子を開けて、人はおらぬかと確かめた後静かにはいる。懐中から
書抜きを取出す。 藤十郎 (
書抜きを読みながら形を付けてみる)かくなり果つる....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は勿論あきらめるよりほかはない。そのほかにも私が随時に記入していた雑記帳、随筆、
書抜き帳、おぼえ帳のたぐい三十余冊、これも自分としてはすこぶる大切なものであるが....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
、難有い、仏壇の中に美婦が見えるわ、簀の子の天井から落ち度い。)などと、膝栗毛の
書抜きを遣らっしゃるで魔が魅すのじゃ、屋台は古いわ、造りも広大。」 と丸木の床....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
』これは撰時鈔《せんじしょう》――」 白雲は再び小冊子をくりひろげて、いちいち
書抜きを指点しながら、 「ともかく、こういう真実性を持った巨人が現われて来ますと....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ものでない、楽屋の作者部屋の飯をくって、黒衣をかぶり、拍子木を打ち、稽古をつけ、
書抜きをかき、ここに幾年かの修業を積んだ上でなければ、いわゆる“舞台に乗る”劇は....