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書斎
「書斎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書斎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
。」と言った。
彼はうなずきながら、ぬれ手拭を杉の手に渡した。が、どうもすぐに
書斎へは通りたくない。
「お百《ひゃく》は。」
「御仏参《ごぶっさん》においでに....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
ょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利《き》いた六畳の
書斎に、相不変《あいかわらず》悠々と読書をしている。僕はこの通り野蛮人《やばんじ....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
る両国百本杭《りょうごくひゃっぽんぐい》の近くの邸宅に、気の利《き》いた西洋風の
書斎を新築して、かなり贅沢《ぜいたく》な暮しをしていました。
「私はこう云ってい....
「河童」より 著者:芥川竜之介
壮な※《うそ》つきだったことに堪《た》えられないようになりました。この聖徒も時々
書斎の梁《はり》に恐怖を感じたのは有名です。けれども聖徒の数にはいっているくらい....
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
は?」「七度六分ばかり、――ゆうべはちっともなかったんですけれども」自分は二階の
書斎へこもり、毎日の仕事にとりかかった。仕事は不相変《あいかわらず》捗《はか》ど....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
――、衝突だ。衝突だ。それとも海底噴火山の爆発かな。
気がついて見ると、僕は、
書斎のロッキング・チェアに腰をかけて St. John Ervine の The....
「年末の一日」より 著者:芥川竜之介
味だった。――
――僕はこう言う夢の中からがたがた言う音に目をさました。それは
書斎と鍵の手になった座敷の硝子戸《ガラスど》の音らしかった。僕は新年号の仕事中、....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
。
この三年間、自分は山の手の郊外に、雑木林《ぞうきばやし》のかげになっている
書斎で、平静な読書|三昧《さんまい》にふけっていたが、それでもなお、月に二、三度....
「死後」より 著者:芥川竜之介
んだって死に切れるものか。」
僕はじっとしてはいられない気になり、あとも見ずに
書斎へはいって行った。すると
書斎の鴨居《かもい》の上に鳶口《とびぐち》が一梃《い....
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
をのぞいたら、奥さんが誰だか黒の紋付《もんつき》を着た人と話していた。が、そこと
書斎との堺《さかい》には、さっきまで柩《ひつぎ》の後ろに立ててあった、白い屏風《....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
の議論をして、引用書が必要になったものでございますから、それをとりに独りで自分の
書斎へ参りました。すると、彼以外の彼自身が、いつも彼のかける椅子《いす》に腰をか....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
しかった。が、それにも関《かかわ》らず妙に陽気《ようき》にはなれなかった。保吉の
書斎の机の上には、読みかけたロシュフウコオの語録がある。――保吉は月明りを履《ふ....
「三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
来、彼には金銭にも変り出した。 或どんより曇った午後、ファウストはひとり薄暗い
書斎に林檎のことを考えていた。林檎とは一体何であるか?――それは彼には昔のように....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
と思って考え出そうとしたが思いつかない。 起きて顔を洗って、にぎり飯を食って、
書斎の机に向ったが、一向ものを書く気にもならない。そこで読みかけの本をよんだ。何....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
が済むと、道具は元の所に戻す。 実験が済めば、室を出て階上に登って行き、あとは
書斎。そうさせられた人からグラッドストーンが聞いて、伝に書いた。それをそのまま著....