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「書方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

書方の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
う考えからで、先ずドストエフスキー、ガンチャロフ等を学び、主にドストエフスキーの書方に傾いた。それから下巻になると、矢張り多少はそれ等の人々の影響もあるが、一番....
明暗」より 著者:夏目漱石
ざと夫を唆《そそ》のかして、返される金を返さないようにさせたのだという風な手紙の書方をした。津田が自分の細君に対する虚栄心から、内状をお延に打ち明けなかったのを....
黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
自殺説を否認し、喪を隠している。 流石に華族たる身分に遠慮してか、余り煽情的な書方をせず、極く簡単にすませてあるが、死んでいるのを発見された時間は、午前十時と....
探偵小説漫想」より 著者:夢野久作
一番骨の折れどころではあるまいか。 ◇ 奥歯に物の挟まったような書方をしたのはドウも面白くない。ところが本格物を書くとドウしてもソンナ筆致を用い....
文士の生活」より 著者:夏目漱石
で頭を休めて置いた方が、よく出来そうに思う。一気呵成《いっきかせい》と云うような書方はしない。一回書くのに大抵三四時間もかかる。然し時に依ると、朝から夜までかか....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
で平凡な半生を叙するに、平凡という題は動かぬ所だ、と題が極《きま》る。 次には書方だが、これは工夫するがものはない。近頃は自然主義とか云って、何でも作者の経験....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
事なら殺して詮がない、まア兎も角もお話しなさい」 蘭「はい、実は私は三年跡粥河圖書方へ余儀ない縁合で嫁付きまして何不足ない身の上で、昨年九月|頃から、夫は鎌倉道....
幼年時代」より 著者:堀辰雄
他の生徒たちにあまり負けないようになった。どういうものか算術が一番得意で、読方、書方がそれに次ぎ、唱歌と手工だけは相変らず不得手だった。 これはやや後の話だが....
樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
なければと思うと、私はお園の上から作者の上へと涙をうつすのであった。 ――私の書方《かきかた》は、あんまり一葉女史を知ろうために、急ぎすぎていはしまいか。 ....
病牀苦語」より 著者:正岡子規
》い時は同一の団体に属して居るものはほぼ同一の径路をたどって行く。例《たとえ》ば書方を学ぶにしても同じ先生の弟子は十人が十人全く同じような字を書いて居るが、だん....
彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
。愚かな俺は、ねる時も側をはなさずにそれ等の手紙を愛撫した。彼女は特に、P・Sの書方が極めてうまく、僅か二、三行のP・S中に、千万言の思いを巧みに託した。それ故....