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書留郵便
「書留郵便〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書留郵便の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恥」より 著者:太宰治
て怒鳴られた。 二、三日経ってから、私のあの二通の手紙が大きい封筒にいれられて
書留郵便でとどけられました。私には、まだ、かすかに一縷《いちる》の望みがあったの....
「虚構の春」より 著者:太宰治
ところ、かれら意外にも、けさ、編輯《へんしゅう》主任たる私には一言の挨拶もなく、
書留郵便にて、玉稿御返送敢行いたせし由、承知いたし、いまは、私と彼等二人の正義づ....
「彼は誰を殺したか」より 著者:浜尾四郎
爵の声に応じて小間使が丁寧に一通の封書を机の上において去った。差出人は中条綾子。
書留郵便で投函日附は昨日である。 いそいで封を押し切った伯爵の目には次のような....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
まっすぐにジーキルの家へ走らせた。召使頭は私の着くのを待っていた。彼も私のと同じ
書留郵便で指図の手紙を受け取り、すぐに錠前屋と大工とを呼びにやったのだった。我々....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
ったとの通知があった。 所が、火曜の朝、遅くまで床の中にはいっていると、一封の
書留郵便が来た。保子からだった。周平は胸の動悸を禁じ得なかった。震える手先で封を....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の口|髭《ひげ》と小|頤髯《あごひげ》、あけっ放しの快活な様子をしていた。ある日
書留郵便をもってオリヴィエの室にはいって来た。オリヴィエが署名してる間に、彼は書....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
たある有名な断食奨励家は、月末の支払いは来月に延ばして、その間の金利を貯うべし、
書留郵便料十銭を節約するには一銭不足の郵便を出せば不足税とも二銭で八銭の利あり、....
「柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
い間私を御養育下された御配慮に対しては厚く御礼を申上げます。 二伸、私の宝石類を
書留郵便で返送致します。衣類などは照山《てるやま》支配人への手紙に同封しました目....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
である。かの多くの三等局などで、速達便を持って行くと、前に誰かが出したただ一本の
書留郵便を処理するのに悠々と時間を費し、漸くその
書留郵便を終ると、はじめて速達便....
「探偵戯曲 仮面の男」より 著者:平林初之輔
人から某《ある》慈善団体へ三千円の寄付があったことをたしかめたのです。しかもその
書留郵便の消印が東京の中央郵便局の消印になっていたんですから、彼がまだ東京にいる....
「鉄の規律」より 著者:平林初之輔
、捜査の糸口すらも発見できずに終わった。 その翌日交通巡査の深井浅治は所轄署へ
書留郵便で辞表を提出した。非常に神経をつかう交通巡査には、ああいう事件のあとでは....