書目[語句情報] »
書目
「書目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
めに高教を吝《おし》まない事を希望する。また自分としても、如上の記述に関する引用
書目を挙げて、いささかこの小論文の体裁を完全にしたいのであるが、生憎《あいにく》....
「博士問題とマードック先生と余」より 著者:夏目漱石
》かろうという余の問に応じて、先生は早速《さっそく》手近にある紙片に、十種ほどの
書目《しょもく》を認《したた》めて余に与えられた。余は時を移さずその内の或物を読....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
論驚くべき疑問に違いないさ。けれども、先刻君は書庫の中で、犯罪現象学の素晴らしい
書目を見たはずだっけね。つまり、その扉を鎖させなかった技巧というのが、この館の精....
「家」より 著者:島崎藤村
る。誰が集めたものか漢訳の旧約全書などもある。見て行くと、三吉の興味を引くような
書目は少なかった。窓に寄せて、大きな柳行李の蓋が取ってあって、その中に達雄の筆で....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
子を読んだのである。老子は翁の心読書、其についでは創世記、詩篇、約百記なぞも愛読
書目の中にある。アブラハム、ヤコブなぞ遊牧族の老酋長の物語は、十勝の山中に牛馬と....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
目録を図書館に需めるは不当であろうが、日本の普通図書館には求められない特殊の外国
書目が丸善には準備されているのだ。尤も書肆であるから学術上の貴重なる
書目を尽く揃....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
等だといい得るを忘れた論じゃ。竜樹菩薩は寛平中藤原|佐世《すけよ》撰『日本国現在
書目録』に、『竜樹菩薩和香方』一巻と出で、香道の祖と尊ばる。それもそのはずこの大....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
) 一九三五・一〇・二六 咲枝宛 図書月報・全集内容見本、普通目録 丸善の洋
書目録中政治経済芸術哲学ノ分類目録 *?『日本歴史地図』『東洋歴史地図』『兵法全....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
書くもののなかに入って来るのです。
この仕事をまとめるとき面白い有益な年表と図
書目録をつけます。それはS夫人にやって貰います。図表をつくる仕事。いくらか小遣い....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
二階に開くことになったのだ。 私は伯父の代理にその開館披露式に出席した。私は図
書目録を色々めくって見て、蔵書の貧弱なのに驚いた。殊に新しい文学書や、小説などは....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
び日本美術に関する出版物の夥多《かた》なる余は本論文の原著者がその巻末に挙げたる
書目につき諸雑誌掲載の論文を除き単行本として公《おおやけ》にせられしもののみを数....
「十六、七のころ」より 著者:永井荷風
って来るようである。思出すままに、わたくしたちが三、四十年前中学校でよんだ英文の
書目を挙げて見るのもまた一興であろう。その頃、英語は高等小学校の三、四年頃から課....
「巷の声」より 著者:永井荷風
その中に就いて、曳尾庵がわが衣の如き、小川顕道が塵塚談の如きは、今猶好事家必読の
書目中に数えられている。是亦わたくしの贅するに及ばぬことであろう。 昭和二年十一月記....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
至る。今、ロンドントリビュナー書肆のみにて発行せるものを挙ぐるに(一昨年発布せる
書目表による)、 日本の言語・文学に関するもの 十....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
座敷がついている。深沢君はここで書籍を整理したり、閲覧したりしておられるのだ。蔵
書目録がまだ整頓しておらぬので、拝見するには不便であったが、所蔵の書籍の種類は各....