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「書紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

書紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
地 有限社 振替東京二八三九八 電話小石川 二六九番 (普及目的)有断許複製 本書紙型貸与亦諾矣 表紙とも四六全紙一枚ズリとすれば一部実費二銭八九厘であがる 同....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
廊上に変り、和式具足の二つの兜が取り替えられている。 三、午後七時頃、故算哲の秘書紙谷伸子が、ダンネベルグ夫人と争論せしと云う。 四、午後九時――。神意審問会中....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
には、おかず媼さんも見えた。米俵が十数|俵も神前に積まれて、奉納者の名を書いた奉書紙が下げてある。 やがて鳴物が鳴り出した。 太鼓の白衣氏が撥を握って単調な....
石狩川」より 著者:本庄陸男
手をつき出したのである。 「これです、ごらんなさい」 無雑作におしつけられた奉書紙の一片は、阿賀妻にとっては膝《ひざ》まずいて押しいただきたいものであった。天....
旅愁」より 著者:横光利一
、少し急がなければ汽車には間に合いかねる心配も生じて来た。先頭の鋤の柄に巻いた奉書紙が蜜柑の葉の下を沈んで行くのが見え、そして、一行が矢代の家の前まで来たとき、....
流線間諜」より 著者:海野十三
なったかも知れない。それでは遺憾もまた甚だしいといわなければならない。―― 密書紙上の秘密文字は、漸く緑色もかなり濃く浮きだして来た。帆村はそこに書かれてある....
公孫樹」より 著者:豊島与志雄
文庫の抽出をかき廻してると、その底に意外なものを見出した。 それは六つ折りの奉書紙で、折り畳んだ真中に公樹と二字認めてあり、表の上に、何年何月何日生としるして....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
を前へ伸ばした。月光に薄白い往来の色を一所きわ立てて白く染めて、巻かれた小長い奉書紙が、膝の前にころがっていたからであった。 「何かな?」と鴫丸は巻き奉書を取り....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
りつけて辞儀をしている若い百姓真壁の仙太郎。その前の地面にはタトウ紙の上に白い奉書紙と筆硯がのせてある。側に同様、土下座をして一緒に辞儀をしたりハラハラしつつ仙....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
つけてお辞儀をしている若い百姓真壁の仙太郎。その前の地面にはタトウ紙の上に白い奉書紙と筆硯がのせてある。側に同様土下座をして一緒に辞儀をしたりハラハラしつつ仙太....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
つむきながら、膝のわきを探っていた。ゆうべ一晩中水に浸しておいて日蔭干しにした奉書紙が、綿のように揉んである。 かれはそれを掌にとって、軽く、刃を噛ませた。 ....