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「書翰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

書翰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
かしその人の生涯に較《くら》べたときには実に小さい遺物だろうと思います。パウロの書翰《しょかん》は実に有益な書翰でありますけれども、しかしこれをパウロの生涯に較....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
を観察することから出発して、その本質を見窮めようと試みないだろうか。ポーロはその書翰の中に愛は「惜みなく与え」云々といった、それは愛の外面的表現を遺憾なくいい現....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。茶箪笥や茶道具なども備えつけていないのが多い。近来はどこの温泉旅館にも机、硯、書翰箋、封筒、電報用紙のたぐいは備えつけてあるが、そんなものはいっさい無い。 ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
しまったのだ。ところが、それから一、二ヶ月後に、エスピノザはこういうフォスコロの書翰を受取ったのだが、同封の紙片に描かれたマッツオラタの器械化を見て、思わず一驚....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
る。比の貴重なる初版が日本の図書館に有る乎無い乎は疑問である。 『ジェシュートの書翰集は?』 『あれは無論駄目です。あの棚のものは悉皆焼けて了いました。』 此....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
戻した。 或る日、めずらしく宣伝長のイレネが、倶楽部に顔を出した。その手には、書翰綴をもっていた。 「みなさん。出発以来、集って来たニュースの中から、本艇の行....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
報には標題がないので、ぶっ付けにこう書いてあった。 ◎鯛を料理 鯉を割きて宝物や書翰を得るは稗史野乗の核子なれど茲に築地の土佐堀は小鯔の多く捕れる処ゆゑ一昨夜も....
有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
報には標題がないので、ぶっ付けにこう書いてあった。 ◎鯛を料理 鯉を割きて宝物や書翰を得るは稗史野乗の核子なれど茲に築地の土佐堀は小鯔の多く捕れる処ゆゑ一昨夜も....
岩魚」より 著者:佐藤垢石
の手に届いたならば遙かに線香でも立ててやったならばどうであろうかという甚だ奇特な書翰であった。 雅衛の祖父に儀右衛門と呼ぶ人物があったことは、村役場ではもちろ....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
はないのである。しかも友は、二人の子供の育成に、眼も鼻もなき喜びに耽っている状が書翰の文字の間に、彷彿として現われている。 子供と故郷のうるわしき野山、子供と....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
一体誰が教えたものであろう。 また、宇和島藩主伊達宗城から、やはり越前慶永への書翰に――この頃、井上佐太夫御預り御秘事の御筒打候節、御覧これ有りし末、御園中の....
にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
の奸曲を内偵させたのであった。 当時、若狭守用人三浦七兵衛から、豊後守に送った書翰に、 『恐れ乍ら、書取を以て奉申上候。益々御機嫌よく御座遊ばさるべく、恐悦至....
温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
。茶箪笥や茶道具なども備えつけていないのが多い。近来はどこの温泉旅館にも机、硯、書翰箋、封筒、電報用紙のたぐいは備えつけてあるが、そんなものは一切ない。 それ....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
男で、それがスペイン王にはことごとく信用ならぬものだった。また彼はラテン華麗体の書翰文の名人で、それでもってその時代の偉人たちの鑑識を即座に掻きたてることができ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
び、その家を指して弊屋と呼ぶという。あに愚ならずや。政教子曰く、なお英国人がその書翰の終わりに、われは君の奴僕なりといって文を結ぶの愚と同一なり。 ある人、斬....