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「書記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

書記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
り。」 その声がまだ消えない内に、ニスの※のする戸がそっと明くと、顔色の蒼白い書記の今西《いまにし》が、無気味《ぶきみ》なほど静にはいって来た。 「手紙が参り....
或る女」より 著者:有島武郎
ために……葉子は少し顔色を変えながら封を切って中から卒業証書のような紙を二枚と、書記が丁寧に書いたらしい書簡一封とを探り出した。 はたしてそれは免職と、退職慰....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
と排《ひら》きて、躯高《たけたか》き裁判長は入り来たりぬ。二名の陪席判事と一名の書記とはこれに続けり。 満廷粛として水を打ちたるごとくなれば、その靴音《くつお....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
僧のなく音覚束なし、誰に助けらるるともなく、生命生きて、浮世のうらを、古河銅山の書記になって、二年ばかり、子まで出来たが、気の毒にも、山小屋、飯場のパパは、煩っ....
黒百合」より 著者:泉鏡花
行末を考えようと思いながら、右を見ても左を見ても、薬屋の金持か、せいぜいが知事か書記官の居る所で、しかも荒物屋の婆さんや近所の日傭取にばかり口を利いて暮すもんだ....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ummins の Beyond Human Personality は所謂「自動書記」の所産である。此書中に含まるる論文は故フレデリク・マイヤーズ――詩人として....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
一頭地を抽いて居るのは、何と言ってもステーントン・モーゼスで、その手に成れる自動書記の産物『霊訓』は、たしかに後世に残るべき、斯界のクラシックである。日本の学会....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
蝶園)という人が出て小説を書いたが、この人は第十二小区(いまの日本橋|馬喰町)の書記をしていた人であった。その他、投書家でもよいものは作者と同じように、原稿料を....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。これが幸福のうわおいぐつからさずけてもらった御利益のいっさいでした。 五書記の変化 さて、わたしたちがまだ忘れずにいたあの夜番は、そのうち、じぶんがみ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
為め目に負傷をして※衝を起したことがある。自分で手紙が書けないので、ファラデーを書記に頼んだことがあるらしい。多分マスケリーの紹介であったろう。しかしこれは、ほ....
狂人日記」より 著者:秋田滋
ま二十万人のひとを殺させたとする。すると、国家は戸籍簿からそれらの人の名を消し、書記の手で除いてしまう。ただそれだけのことだ。ところが、われわれ、役場の書類を変....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
れる、時計は留る、小間物屋は朝から来る、朋輩は落籍のがある、内証では小児が死ぬ、書記の内へ水がつく、幇間がはな会をやる、相撲が近所で興行する、それ目録だわ、つか....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
ボストンでは、われわれが行く一週間ほど前に、市長選挙が行われて、三十二歳の市の一書記が一躍市長に選挙された。それで決議機関である市会と市長側とうまく行かない点も....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
つきで徴兵検査を受ける身となったのも、皮肉といえば皮肉である。 四、三時間天下の書記長 新人会でも建設者同盟でも、当時の学生運動をやっていたものは民衆の中へと....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
た。なぜ、さようなことを伊藤氏が言ったかと聞いて見ると、伊藤氏がフランス大使館の書記生の時代に、田中義一大将がフランスに廻って来て盛んに外交官の無能を罵倒したら....