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書記官
「書記官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書記官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た。しかしこの当時、江戸に在住の異人は甚だ少数である。公使領事のほかには二、三の
書記官や通辞があるばかりで、アメリカは麻布の善福寺、フランスは三田の済海寺、オラ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
に大使館へ使いに行った男と一緒にはいって来た。かつて名だけは聞いていた大使館一等
書記官の杉村何とか太郎君だ。 杉村君はちょっと官房主事と挨拶したあとで、僕と話....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
行末を考えようと思いながら、右を見ても左を見ても、薬屋の金持か、せいぜいが知事か
書記官の居る所で、しかも荒物屋の婆さんや近所の日傭取にばかり口を利いて暮すもんだ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
よって来た。 その当時、英国の公使館が私の家の隣りにあって、その犬は何とかいう
書記官の飼い犬である。犬は毎日のようにわたしの庭へも遊びに来て、父の顔をよく知っ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
。 明治十八年には官制の大変革があった。 父は許される限りの出世をして、文部
書記官に昇進する。それは好いが、新官制によって定めたとおり、父も遽に大礼服という....
「穴」より 著者:岡本綺堂
よって来た。 その当時、英国の公使館が私の家の隣りにあって、その犬は何とかいう
書記官の飼い犬である。犬は毎日のようにわたしの庭へも遊びに来て、父の顔をよく知っ....
「書記官」より 著者:川上眉山
椅子に身を寄せ掛けぬ。琴の主はなお惜しげもなく美しき声を送れり。 客はさる省の
書記官に、奥村|辰弥とて売出しの男、はからぬ病に公の暇を乞い、ようやく本に復した....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
月ばかり経つと、以前よりも、もっと濃い、厚い髪が生えた。 さて、その髪も、内閣
書記官長だの、司法大臣だの、翼賛会の産婆役だのという、ウルサイ役目を、次々と担任....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
るのである。 ここでは、人は普通の歩き方をすることはむつかしいのだ。ある者は、
書記官長のようにソワソワと歩き、あるものは女官のように歩く、あるものはポーターが....
「父の怪談」より 著者:岡本綺堂
えた。あまりにそうぞうしいので、雨戸をあけてみると、隣家に住んでいる英国公使館の
書記官マクラッチという人の飼犬が、わたしの家の庭にはいって来て無暗に吠えたけって....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
脚本を読もうと思い立って、わたしは英国大使館――その頃はまだ公使館であった――の
書記官アストン氏のところへ押掛けて行った。アストン氏はわたしが子供のときから世話....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
あったそうだ。沼南が大隈参議と進退を侶にし、今の次官よりも重く見られた文部|権大
書記官の栄位を弊履の如く一蹴して野に下り、矢野文雄や小野梓と並んで改進党の三|領....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
」「それはどこの誰からの紹介状ですか。」「実はカルカッタにおいてネパール政府の大
書記官ジッバードルという人から紹介状を二通貰って来ました。その紹介状はネパールの....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
という時、救いの神ともいうべき警官が現われ平野警察署長青木重臣君(のちの平沼内閣
書記官長、愛媛県知事)の命令で、労使ともに検束されてしまった。留置場はまさに呉越....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
は誰です?」 赤星刑事は、眼を輝かしながら、急き込むように尋ねた。 「杉山三等
書記官の処だ。氏は目下|賜暇帰朝中で東京にいるが、明後日の東洋丸で帰任することに....