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「書院番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

書院番の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ではない。右側には新光院という寺の裏べいがずっとつづき、突き当たりは大御番組、御書院番組の広い御組屋敷が並んで、いかにもものさびしいところなのです。 「なるほど....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
に応じなければならない。各継ぎ場を合わせて助郷六百人を用意せよというような公儀御書院番の一行がそのあとに二日も続いた。助郷は出て来る日があり、来ない日がある。こ....
名娼満月」より 著者:夢野久作
ほどの意気組であった。 今一人は青山|銀之丞という若侍であった。関白七条家の御書院番で、俗に公家侍というだけに、髪の結い振り。素袍、小袴の着こなしよう。さては....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
なるもののいわれを一通り、説明しなければならぬ。 八 浅草の鳥越橋の西南に、御書院番の小出兵庫《こいでひょうご》(二千百石)という旗本の屋敷の中に、二人が今い....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ちらと動いた。 栄三郎は、浅草|鳥越《とりごえ》に屋敷のある三百俵蔵前取りの御書院番、大久保藤次郎の弟で当年二十八歳、母方の姓をとって早くから諏訪と名乗ってい....
丹下左膳」より 著者:林不忘
千代田城中での主要な交通路の一つ。 書類をかかえて、足ばやに通りすぎるのは、御書院番の若侍。 文箱《ふばこ》をささげ、擦《す》り足を早めて来るのは、奥と表の....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
来た。恐る恐る出頭すると特に百石のご加増があり尚その上に役付けられた。西丸詰め御書院番、役高三百俵というのである。 邸へ帰ると紋太郎は急いで神棚へ燈明を上げた....
南国太平記」より 著者:直木三十五
羅は、朱塗、金蒔絵の女駕に、斉興も、駕に、平、将曹等は、馬上で――その左右には、書院番、奥小姓などが、付き添うて、それぞれ、陣笠に、陽を避けつつ、いろいろの響き....
魔像」より 著者:林不忘
ちびる》を蒼くしている戸部近江之介《とべおうみのすけ》である。西丸《にしまる》御書院番頭《ごしょいんばんがしら》脇坂山城守《わきざかやましろのかみ》付きの組与頭....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
一 どうだ、江戸の形勢は? 仲間 面白くない。(早口に)市川・朝比奈などの走狗、書院番士に居た例の吉村の軍之進なあ、小策士め、彼奴などが中心になって策謀の結果、....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
一 どうだ、江戸の形勢は? 仲間 面白くない。(早口に)市川・朝比奈などの走狗、書院番士にいた例の吉村の軍之進なあ、小策士め、彼奴などが中心になって策謀の結果、....
大岡越前」より 著者:吉川英治
時に隠居し、市十郎に、役付きの下命があった。 初め、寄合衆の一員になり、すぐ、書院番に更わった。 定日の非番ごとに、彼は、赤坂の家庭へきちんと帰った。 お....