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「曽祖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

曽祖の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
越した祖母の手に育てられて来たのだそうです。ですから茂作が重病になると、稲見には曽祖母《そうそぼ》に当る、その切髪《きりがみ》の隠居の心配と云うものは、一通《ひ....
城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
。 ――兄が心臓脚気で寝ていた時のことである。七十を越した、兄の祖母で、勝子の曽祖母にあたるお祖母《ばあ》さんが、勝子を連れて川へ茶碗を漬《つ》けに行った。そ....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
年のことでございましょう。祖母はお初と申しまして、お初の父――すなわちわたくしの曽祖父にあたる人は増右衛門、それがそのころの当主で、年は四十三四であったとか申し....
落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
何が何やらわかりません。急におかしさがこみ上げて来ます。銅像といえば、私の祖先も曽祖父も銅像がたてられました。けれども赤襷をかけて戦争中出征致しました。御影石の....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
領地を治めていた貧乏貴族の血とが、私の体をこしらえあげた。 私の父は、その頃、曽祖父の創業した、工業会社の重役をしており、私の母は、上品なきれい好きの江戸っ子....
幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
の家族が傍にあるのです。三代目の家族の一人なんです。有名な親をもち、有名な祖父、曽祖父をもち、貴族出の母親をもっているんです。その悲劇は、どうせ、このつづきにか....
経帷子の秘密」より 著者:岡本綺堂
父で、今も達者でいます。」と、吉田君は言った。「そのお妻という女――すなわち私の曽祖母さんに当る人が、子供を生むと同時に自殺したので、井戸屋の家にまつわる一種の....