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最上位
「最上位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
最上位の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
尚先生から教わったが、芭蕉ほどの名人がその晩年に於いてやっと予感し、憧憬したその
最上位の心境に僕たちが、いつのまにやら自然に到達しているとは、誇らじと欲するも能....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
いにみたされているのであった。
二
初日早々、父親の仇敵《かたき》どもの、
最上位に坐して、あらゆる便宜をはからってやった上、最後に、松浦屋|闕所《けっしょ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
あぶら》町、通塩《とおりしお》町とつらなった問屋筋の多い街の方にあって、街の位は
最上位であった。それがいまいう幹線で、浅草から帰りの線路を持つ街の名は浅草橋の方....
「源氏物語」より 著者:紫式部
をして私の出世する時を見てください。そのあとで死ねば九品蓮台《くぼんれんだい》の
最上位にだって生まれることができるでしょう。この世に少しでも飽き足りない心を残す....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
の男がいる。お前と同じく民衆のなかの唯一の男であって、お前が最下位にあるのと彼が
最上位にあるのとの違いだけだ。彼の生涯はすべてどの瞬間も、光栄と権威と愉悦と恍惚....
「「ゼエレン・キェルケゴオル」序」より 著者:和辻哲郎
実に活かすための種々の葛藤。自己の価値と運命とについての信念、情熱、不安。個性の
最上位を信じながら社会的勢力との妥協を全然捨離し得ない苦悶。(金、地位、名声など....