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「最上川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

最上川の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
訳してみると、こんな事になる。 「いかに速く動くよ、六月の雨は、寄せ集められて、最上川に」 「大波は巻きつつ寄せる、そうして銀河は、佐渡島へ横切って延び拡がる」....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
世五人男」「岡崎俊平」「井筒女之助」と彼の傑作を続々と発表し、 塚原渋柿園は「最上川」を、 村井弦斎は、「桜の御所」を報知新聞に書き、その他、「衣笠城」「小....
十二支考」より 著者:南方熊楠
(加《かが》能《のと》)、メドチ(南部)、ミンツチ(蝦夷)など呼ぶは河童なれど、最上川と佐渡の水蛇|能《よ》く人を殺すといえば(『善庵随筆』)、支那の蛟同様水の....
芭蕉について」より 著者:宮本百合子
松は花より朧《おぼろ》にて 五月雨にかくれぬものや瀬田の橋 暑き日を海にいれたり最上川 荒海や佐渡によこたふ天の河 そして「枯枝に」がある。 枯枝に烏のと....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
る。この危っかしさを孕んでいるのが梅雨の雨の特徴で、芭蕉の さみだれを集めて早し最上川 という句を読んで、岸を浸さんばかりの濁り水が、矢のように早く走っているの....
夜の靴」より 著者:横光利一
の上に露台がある。そこから右の砂丘の向うに、煙筒のかすかに並んだ岬の見えるのが、最上川の河口である。そこが酒田だ。捕虜収容所もあの煙筒の下の方にある。終戦の前日....
青春論」より 著者:坂口安吾
したり、始めて穴をみて泣いたりしている子規が同じ日記の中で「五月雨ヲアツメテ早シ最上川(芭蕉)此句俳句ヲ知ラヌ内ヨリ大キナ盛ンナ句ノヤウニ思フタノデ今日迄古今有....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
かんだかも知れない。 「稲舟《いなぶね》って好い名だな。錦子さんでも好いけれど、最上川《もがみがわ》がそばなのでしょう。みちのくというと、最上川だの、名取川だの....
姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
このほど、最上川の支流小国川の岸辺から湧く瀬見温泉へ旅したとき、宿で鰍の丸煮を肴に出してく....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
尾瀬ヶ原から、只見川の渓谷へ入って、岩代国の岩魚を釣ったこともある。山形県の最上川も覗いた。荷口村の養鱒場で、美味口に奢る虹鱒の饌も嗜んだ。 越後の魚野川....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
《さみだれ》は芭蕉にも 五月雨の雲吹き落せ大井川 芭蕉 五月雨をあつめて早し最上川《もがみがは》 同 のごとき雄壮なるものあり。蕪村の句またこれに劣らず....
雪の透く袖」より 著者:鈴木鼓村
山を後方にして、檜原の山宿に一泊し、終に岩代、羽前の境である檜原峠を越えて、かの最上川の上流の綱木に出で、そして米沢まで旅次行軍を続けたのであった。 時は十一....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
の一つであります。最上郡の金山には盆だとか木皿だとかを作るよい店を見かけました。最上川に沿うて西に進みますと庄内の中心に出ます。この辺は日本で一、二を争う米の産....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
すなわち生蕃の住処として遺され、奥州の国府多賀城から、出羽の秋田城に通ずるにも、最上川に沿うていったん西に下り、飽海郡から西海岸を迂回したものであった。それでは....