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「最勝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

最勝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文放古」より 著者:芥川竜之介
たのよ。まだもっと可笑《おか》しいのはあたしの家《うち》の二階へ上《あが》ると、最勝寺《さいしょうじ》の塔が見えるんでしょう。そのまた塔の霞の中に九輪《くりん》....
尼提」より 著者:芥川竜之介
ある。 釈迦如来は勿論|三界六道《さんがいろくどう》の教主《きょうしゅ》、十方最勝《じっぽうさいしょう》、光明無礙《こうみょうむげ》、億々衆生平等引導《おくお....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
》の御姿《みすがた》を拝むが好《よ》い。三界六道《さんがいろくどう》の教主、十方最勝《じっぽうさいしょう》、光明無量《こうみょうむりょう》、三学無碍《さんがくむ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
弱きに我を殺さんと思い立つとは不思議だ、仔細ぞあらんと思い直し、虎が性質敏捷勢力最勝の我に敵せんとは不埒《ふらち》だと言うと、虎も獅子が性質敏捷勢力最勝の我に敵....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
している道学者は災いである。即ち智的生活に人間活動の外囲を限って、それを以て無上最勝の一路となす道学者は災いである。その人はいつか、本能的体験の不足から人間生活....
十二支考」より 著者:南方熊楠
採り来て美食に飽き得たというのだ。 『今昔物語』十三巻四十語に、陸奥の僧光勝は『最勝王経』、法蓮は『法花経』を持し優劣を争う余り、各一町の田を作り作物の多寡で勝....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
今朝、お君を残して山入りをした兵馬。 ムクを連れて兵馬を送って行って別れた最勝寺前、お君には兵馬の面影《おもかげ》が胸を掻《か》きむしるほどに迫って来て、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
と惟《おも》わる。唐の不空が詔を奉じて訳した『金剛恐怖集会方広軌儀観自在菩薩三世最勝心明王経』という法成寺からツリを取るほど長い題目の仏典に、摩訶迦羅天《まかか....
源氏物語」より 著者:紫式部
でも仏像、経箱、経巻の包みなどのりっぱさは極楽も想像されるばかりである。そうした最勝王経、金剛、般若、寿命経などの読まれる頼もしい賀の営みであった。高官が多く参....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
は倶舎、律、真言、法相、三論、華厳、浄土、禅等と、八宗、九宗に分裂して各々自宗を最勝でありと自賛して、互いに相|排擠していた。新しく、とらわれずに真理を求めよう....
性格としての空間」より 著者:戸坂潤
一つの存在の性格である。之が私の今までのただ一つの主張である。そして之こそ空間の最勝義の正面的な取り扱い方であると信じられる。 自然の存在の性格として空間が求....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を重ねたような具合に黒塗の一城が築かれてある。そのずっと上の屋根になって居る所に最勝幢幡と露台が金色の光を放って周囲に突っ立って居るです。その内容のいかんに拘わ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
月給を支出せざる所ありと聞けり。しかれども、当国は南米中のほかの諸国に比するに、最勝の地位にありて、将来の発展必ず南米全陸を震動するに至らんこと、決して疑うべか....
法然行伝」より 著者:中里介山
ちをもって咎を師範に及ぼすことの計り難いことをおいさめ申すことなどもあって、遂に最勝四天王院供養の折大赦が行われた時、御沙汰があって、承元元年十二月八日勅免の宣....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
て成る成牝(カウ)の多くは百頭三百頭の集団である。 見よ、見よ、如何なるブルが最勝の最大のハーレムの王たり得るかを。 英雄児よ、来れ、 肉弾中の肉弾。 ....