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「最多〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

最多の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
売り、その収入を私《わたくし》すと聞く。さてこの合祀に引き続き、この新宮の地より最多数すなわち六名の大逆徒を出し、その輩いずれも合祀の最も強く行なわれたる三重と....
百物語」より 著者:森鴎外
宴会があって行って見ると、紅葉君はじめ、硯友社《けんゆうしゃ》の人達が、客の中で最多数を占めていた。床の間に梅と水仙の生けてある頃の寒い夜が、もうだいぶ更けてい....
火山の名について」より 著者:寺田寅彦
から、消火山も入れて n = 3 の場合を考える。この場合は子音三つであってNの最多数な場合である。それでもしこの場合の数 N(CCC) を現在の表中の火山の総....
プロレタリア婦人作家と文化活動の問題」より 著者:宮本百合子
。これらの若い女性は、女学校を出ている人が少くない。婦人の女学校から専門学校出の最多数が銀行、会社などに使われているのだ。 作家の菊池寛は、今日女で男なみに給....
離婚について」より 著者:与謝野晶子
が野蛮であると存じます。 それならば少数の男子――社会において人としての教養を最多く積んでいられるらしい男子の方はどうかと申すと、その例には女子教育家であって....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
昧の状態を力強く指示するものと考えたい。市場の商品と同様に、最大の需要のある徳は最多重に生産されるであろう。そして苦痛と辛苦の下における忍耐力及び行き過ぎた愛国....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
者たちへの隷属や、犠牲的奉仕に道徳の基礎を置いたふるい理念をくつがえして、人類の最多数のため、すなわち、我々と同じ一般の人たちの幸福のために、自分たちの仲間のた....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
を演じ、そして貧民の数の増加に寄与したのである。最も富裕な村の附近に私はしばしば最多数の乞食を目撃した。 しかしながら、農業を促進せんとするベルン経済学会の努....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
。ここで私が一般社会の形態及び構造における極めて顕著な改善と云うのは、人類のうち最多数の、従ってまたこの問題を概観するに当って最も重要な部分たる、人類の下層階級....
誤った鑑定」より 著者:小酒井不木
には、そういう結論は下されませぬね」 「本当にそうです。肺臓内の血液量は吸息時に最多量で、呼息時には少くなるのですから、呼息時に行われると称する他絞の際に、肺臓....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
略) 万里の外に在って小生独り気をもむ処御|憫察可被下候。 年末は小生一年間最多忙の時期殊にこの両三日は一生懸命に働いても働ききれぬほどに御座候。しかし『ほ....
上野」より 著者:永井荷風
るに、「東台ノ一山処トシテ桜樹ナラザルハ無シ。其ノ単弁淡紅ニシテ彼岸桜ト称スル者最多シ。古又嘗テ吉野山ノ種ヲ移植スト云フ。毎歳立春ノ後五六旬ヲ開花ノ候トナス。」....
我が教育の欠陥」より 著者:新渡戸稲造
、その発達の秘義とは何ぞや。 人は、アングロ、サクソン人種に許すに、最大または最多数の哲学者を出したる事を以てせざるべし。事実は科学が彼らの中に於て、最も進歩....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
墨水二十四景を携えて行った。 長堤蜿蜒。経三囲祠稍成彎状。至長命寺。一折為桜樹最多処。寛永中徳川大猷公放鷹於此。会腹痛。飲寺井而癒。曰。是長命水也。因名其井。....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
この大きなカールを東に抱いて、而も其中に積っている雪は、恐らく日本の高山に於ける最多量の万年雪であろうと思われるに拘らず、白馬や杓子や若しくは黒岳などのように直....