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「最大限〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

最大限の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
と思います。 単位は個人で量は全国民ということは、国民の持っている戦争力を全部最大限に使うことです。そうして、その戦争のやり方は体の戦法即ち空中戦を中心とした....
自叙伝」より 著者:大杉栄
ートル泳いで、甲組にはいった。そして二週間目の最後の試験には、やはりその犬泳ぎで最大限の四千メートル泳いで、来年は助手ということになった。 その来年には知多半....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
う。何故なら、旗太郎をはじめ四人の外人の中で、その一人が犯人だとしたら、殺す数の最大限は、当然四人でなければなるまい。それから、これが殺人方法と関聯していると云....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
じるよりも、神経が立っている話し振りで話した。 「どこの部隊だって、兵タイにゃ、最大限度の馬力をかけさしているんじゃないか?」 と、柿本は、ふいに、横から云っ....
パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
た。 上等兵は、機関銃のねらいをきめる役目をしていた。彼は、機関銃のつつさきを最大限度に空の方へねじ向けた。 弾丸は、坂を馳せ登ってくる百姓や、女の頭の上を....
氷河」より 著者:黒島伝治
、どっか柔かい、温かげなものがあった。栗本は、出された甲のすべっこい、小さい手を最大限度に力を入れて握ったと見せるために、息の根を止め、大便が出る位いきばった。....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
てゐる。オバサン早く早くと云つたところで、生涯の失敗身にしみて焦らず、大きな目を最大限にむきだし全精神を目の玉に集中、剣客の真剣勝負のやうにジリジリにぢり進む。....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
んでも書ける時代なら、道義タイハイ、人心の腐敗堕落ということは、先ず戦争中に於て最大限に書かれる必要があったのである。 新聞が書きたてることができず、誰も批判....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
言えば、当然、その作家の才能を高く評価するばかりでなく、自分のために、自分の力を最大限に発揮し得る脚本を書いてくれる相手として、これを遇します。互に互を利用する....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
とも感じとることも出来ないナンセンスを現す。その敬語の言い廻しは実に相手の人格を最大限に認めて同時に自分は最大限にへり下った言い方であるから、エゲツないことをポ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
に生かして使うことが才能というもので、その本当の才能は費用が不足ならそのワク内で最大限の効果を考案しうる才能でもあるし、臨機応変の術こそは天分というものだ。それ....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
いうと大体当ってるようだが、実は二三年ずつズレていて、二三年ズレるとこの間隔では最大限にズレたことになってしまう。 六ツ七ツ、十五六、二十一、二十七、三十一、....
」より 著者:カフカフランツ
彼らにみとめられているといえるでしょう。実際、彼らはまたそうしてもいます。しかも最大限にです。彼らは、いかなる意味においてもできるだけ心配の少ないような審理の対....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
故に自分の生きる力ばかりを鞭打って飽くまでやり通そうとするのは、それはゴムの紐を最大限に引伸して、いつまでも使えるものと思うのと同じことです。私たち凡人はいつか....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
げ、戦争指導等が戦争本来の目的に最もよく合する傾向に徹底するときは、人類争闘力の最大限を発揮するときにして、やがてこれ絶対平和の第一歩たるべし。 一 戦争本来の....