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最後尾
「最後尾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
最後尾の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さようなら」より 著者:田中英光
て、兵隊の魂、陛下の銃と事毎に強調される小銃さえなくしていた。そんな岡田が分隊の
最後尾をよろめき、辛うじて歩いている様子は、兵隊というより完全な乞食みたいにみえ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
び》えるとも、博士を信頼して頑張ることになっていた。 ホーテンスも水戸も、列の
最後尾に並んで共に元気だった。 「おい水戸君。昨日D十五号だけがあのとおりひどく....
「道標」より 著者:宮本百合子
ているのだった。モスク※のバスは運転手台のよこから乗って、順ぐり奥へつめ、バスの
最後尾に降り口の畳戸がついていた。いくらかずつ降りる乗客につづいて、伸子たち四人....
「南路」より 著者:宮本百合子
いられるだけの場所がある。―― 我々は、ちらほら人のいる幾つもの車室を抜けて、
最後尾の展望車に行って見た。 デックに立って見ると、ちょうど、改札口が目の前に....
「戦場」より 著者:夢野久作
三、四……八十……八十一ッ……」 「八十一か……」 「ハイ。八十一名であります」
最後尾に居るポーエル候補生が真正面を向いたまま答えた。 「よろしい。寝ている奴が....
「無題(十二)」より 著者:宮本百合子
がかなりある。しかも最後の車台が通りすぎようとしたとき 一人のカーキ色服の男が、
最後尾の棒につかまって雨にぬれ乍ら外につら下っているのが目にとまった。 ○河村の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
時四十分の小田原ゆきをめがけて東京駅へ行ったところ、列がずーっとむこうの端れで、
最後尾の車に、しかも立ちづめで二の宮迄よ。どこかの中学生の練成道場行がのっていて....