最盛[語句情報] » 最盛

「最盛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

最盛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
ける傑出《けっしゅつ》した哲学者であり、また人間であると思った。儒学《じゅがく》最盛期《さいせいき》の荻生徂徠《おぎゅうそらい》が濫《みだ》りに外来の思想を生嚼....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
恵の泉を汲んで彼らの知識に対する渇きをいやそうとした。そうして古代における科学の最盛期というべきものはアレキサンドリアのプトレミー朝時代に当って見られる。ここで....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
飲ませて見た処で辛うじてこの世に止め得るに過ぎなくなるにきまっている。従ってその最盛期におけるだけの名人名工はその末世にあっては再び現われるものでない。ところで....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
らぬ。 自然の前で仕事する方法は、私の画道の修業時代もまたこの勢力、この方法の最盛期でもあったために、私は最後まで自然の前に立つ技法を学んだ。従って自然なしで....
呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
問題に触れ精神の本態に言及されたものであるが、「万象ヲ鑒識スルノ興奮ハ視官ニ於テ最盛ナリ。光線ノ発射ト色沢ノ映昭トハ吾人ノ終身求メテ已マザル所ナリ。耳モ亦之ニ同....
安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
スをまわり、一日中ゴルフで暮して少くとも二十年、十四五でクラブを握って四十前後に最盛期に達し技術も完成すると云われている。しかし、技術的にはついにフォームの完成....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
事実サア・ウィリアム・テンプルは、自分の意見として、オランダの貿易はすでに数年間最盛期を過ぎており、明かに衰退し始めている、と述べている2)。その後、他の諸国民....
わが青春」より 著者:三木清
の内藤湖南、日本史の内田銀蔵、等々、全国から集まった錚々たる学者たちがその活動の最盛期にあった。それに私が京都へ行った年に波多野精一先生が東京から、またその翌年....
芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
この頃であった。この時には数学ないし諸科学も見るべきものがあることはあるが、未だ最盛期に到来したものでない。 この時たちまち絶世の英雄アレクサンドロス大帝が出....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
「文芸落語」と銘打って(酒井雲が文芸浪曲とて、菊池寛や長谷川伸文学を上演していた最盛期だった!)名古屋の御園座と新守座とへ、それぞれ名人会で出演した。御園座の時....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
に吹かれたる俳句は天明に至りてその盛を極《きわ》む。俳句界二百年間元禄と天明とを最盛の時期とす。元禄の盛運は芭蕉を中心として成りしもの、蕪村の天明におけるは芭蕉....
俳優への手紙」より 著者:三好十郎
あげている曾ての築地小劇場にしろ、それから新築地劇団にしろ、新協劇団にしろ、その最盛期に於てさえ、劇団全体としても成員の個々人にしても、たとえば歌舞伎の人達や新....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
していても、全く別物であったと考えなくてはならない。『舞楽要録』によると、舞楽の最盛期であった藤原時代後半の数多い舞楽演奏は、二三の例外を除いてほとんど皆林邑楽....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
一般化したものである。 画史の上から観れば、武蔵が、水墨画に親しんだのは、その最盛期ではなく、むしろ、気格を一義とする墨画としては、そろそろ内容的には堕落し始....
日本のこころ」より 著者:中谷宇吉郎
に今昔《こんじゃく》の感にたえないものがある。 この時代は、日本の国力が、正に最盛期に達しようとしていた時代であった。学問の方も、急速に世界の水準に迫りつつあ....