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最長
「最長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
最長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「斜陽」より 著者:太宰治
だ。牛島の藤は、樹齢千年、熊野の藤は、数百年と称えられ、その花穂の如きも、前者で
最長九尺、後者で五尺余と聞いて、ただその花穂にのみ、心がおどる。 アレモ人ノ子....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
二箇月を経てより、准団員として毎月化粧料三十円ならびに交通費を支給する。准団員の
最長期間は二箇年限とし、以後は正団員として全団員と同等の待遇を与える。
最長期間を....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
る穴を出でて南す。
私の好きな万里《ばんり》の歌である。サンプロンは、世界
最長のトンネルだと聞いていたけれど、一人のこうした当のない旅でのトンネルは、なぜ....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
elay”という言葉が名高くなっている位であるが、我輩の知っている限りでは、古来
最長の訴訟は、有名なる英国のバークレー(Berkley)事件であろう。同事件は一....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
のおそろしい関東大地震の震源地は相模なだの大島の北上の海底で、そこのところが横巾
最長三海里、たて十五海里の間、深さ二十ひろから百ひろまで、どかりと落ちこんだのが....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
間の期限で選挙される。院長は二度の再選を受け得るのみであって、そのために一院長の
最長年限は九年となるのである。
彼女らは決して男の祭司の姿を見ない。男の祭司は....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
の住む賀美村は郡の一方のはずれで、その反対のはずれに当るオーカミイナリとは郡内で
最長の距離があるのですが、その古墳は両者からほぼ中間に当っていて、定助の住居から....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
価な盃を懸賞にして気球の競走をやらせた。この競走に加わった気球は三十四あったが、
最長の距離に達して月桂冠を得たのはドイツの気球で丁度千キロメートルを航した。それ....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
は、昭和十一年「ラヂオ科学」誌上に連載された科学小説であって、僕の書いたものでは
最長篇であり、且つは最近の作である。それは宇宙の神秘を取扱ったり、妙な生物が他の....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
知らざる穴を出でて南す。 私の好きな万里の歌である。 サンプロンは、世界
最長のトンネルだけど一人のこうした当のない旅でのトンネルは、なぜかしんみりとした....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
戸口をまもったが、一夜はことなく明けた。 諸君が世界地図をひらくと、三角定規の
最長の一辺を左にしておいたような形の大陸が、右下にあるのに気がつくと思うが、これ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
より今日正午まで一昼夜間に、わが船三百九十一マイルを航走せり。これ、今回の航海中
最長距離なり。午後、ほかの汽船に会す。当夕は盛んなる競装行列ありて、乗客中、黒奴....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
って、壁には網棚もある。平時は関釜連絡船で、このベッドには朝鮮総督とか師団長とか
最長官の用に供せられるのだそうである。私は幾晩もこの白いシーツの上に白毛布を包ん....
「あの世の入口」より 著者:知里真志保
には便宜上方角を明らかにする為にAA’、BB’等の符号を附した。A―A’は凹地の
最長の方向の所につけた。またC―C’は最短の方向で、A―A’と直角をなしている。....
「民族の感歎」より 著者:折口信夫
斎藤さんの文学や、学問に理会のおそかったことが、私一代の後悔でもあり、遺憾でもある。勿論今の人たちのうちでは、私などが
最長い愛読者であるには間違いない。ただその研究・作物を愛する道を知ることの遅れた....