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「最高位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

最高位の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
すこぶる近く、その人が自分免許で万物の長と己惚《うぬぼ》るる縁に付けて猴が獣中の最高位を占めたに過ぎぬが、人も猴も体格の完備した点からいうと遠く猫属すなわち猫や....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
籖には驚くべき普遍性がある。やがて、ラジオから当り番号が流れはじめた。そのうち、最高位の五万ミルの当り籖が、カムポスの持っているガラガラ蛇札のなかにあるという、....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
間 (注) アムシャスパンデン(Amschaspanden)はオルムズドに次いで最高位にある六つの神々である。彼らは一人一人重要な倫理的概念を代表している。 ....
世界一もいろいろ」より 著者:宮本百合子
ものでもないのである。 日本の女は一人たりとも自身たちの愚かさと、乳児死亡率の最高位であることで世界に冠絶したいとは願っていないのである。〔一九三七年八月〕....
ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
とを認めたばかりではなく、ついに苦心して調合したある薬によって、それらの力をその最高位からおしのけて、私の霊魂の劣等な要素の表われであって、その刻印が押されてい....
『井伏鱒二選集』後記」より 著者:太宰治
の一人も持たなかった。 チベリウス・グラックスは、国のために任に赴いた時、羅馬最高位の人であったのに、一日に唯の五文半しか支給せられなかった。」 しかし、そ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
家は、煉脂《ねりあぶら》を塗りたて、金持ちで高名で、あらゆる学芸院の会員であり、最高位に上りつめていて、もはや何も恐るべきものも仮借《かしゃく》すべきものもない....
馬庭念流のこと」より 著者:坂口安吾
見せるだけで、本当の唐手使いではない。 私は唐手の広西五段(唐手では現在五段が最高位である)に、この香具師の竹割りを訊いたことがある。彼は答えた。 「あれは紙....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
である。 カラテの広西五段は日本カラテ界の最高峰の一人だが(名人の次には五段が最高位である)杖術にはとても敵対できません、と語っているのである。 ふりかぶっ....
物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
も発展したものまでの階級を意味するものに外ならない。かの等質空間とはかかる階級の最高位に在るものであった。即ちそれは空間知覚の発展の終局と考えられねばならぬ。併....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
竹を木刀で割って見せて、薬なぞ売ってる。これを唐手の広西五段(唐手では現在五段が最高位)に訊いたら、 「あれは一週間も練習すると誰でもできるんですよ。紙にブラ下....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
寄席囃子 当代志ん生の味 当代の噺家《はなしか》の中では、私は文楽と志ん生とを躊躇《ちゅうちょ》なく最高位におきたい。文楽は菊五郎、志ん生は吉右衛門、まさしくそういえると思う。ただ....
河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
み得るが、東京はお手軽にいかない怨みがある。下関から運ばれるふぐは、東京における最高位の魚価をもっている。 この価格も一流料理屋では、もとより問題ではない。の....