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月の物
「月の物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
月の物の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
市は所々の宮寺にあったが、愛宕の年の市は芝辺では最も盛んで、藩邸の者もこの市で正
月の物を調えたもので、うちの下部もその晩新しい手桶や注連飾《しめかざり》などを買....
「早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
かねえことを訊くようだが、お藤さんは月のさわりじゃなかったかな。よくあることよ。
月の物のさいちゅうにゃあ婦女《おなご》はふっと魔が差すもんだ。ま、気が咎めて自滅....
「古事記」より 著者:太安万侶
に、ミヤズ姫がお酒盃を捧げて獻りました。しかるにミヤズ姫の打掛《うちかけ》の裾に
月の物がついておりました。それを御覽になつてお詠み遊ばされた歌は、 仰《あお》....
「山の人生」より 著者:柳田国男
て隠れてもなお生存していることを確めておく必要があったのである。アンデルセンが「
月の物語」の初章に、深夜に谷川に降って燈を水に流し、思う男の安否を卜せんとしたイ....
「俗臭」より 著者:織田作之助
ゃんよ。十銭屋が一番良えわ」 十銭屋とは、入場料十銭の漫才小屋のことである。正
月の物日で満員の客に押されて漫才をきゝながら時間を費していたとは、如何にもうなず....