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月人
「月人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
月人の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ョックを感じられてならない。 そのとき私のからだは無事であったが、抱えていた五
月人形の箱は無論投げ出されて、金太郎も飾り馬もメチャメチャに毀れた。よんどころな....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
らだをゆがめて大地をころがり、どことも知れず、闇の中にみんな姿を消してしまった。
月人《げつじん》の説 マルモ隊長をはじめ、救われた人々は、大よろこびであった。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のです。土手へ鉄砲を置いた時に弥次郎兵衛ほどに小さかった姿が、巣口を向けた時は五
月人形ほどになり、速い、速いと驚いた時は、もう眼の前へ人間並みの姿で現われていま....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
いる処の大勢があるものである。そして形だけは整頓した処の、例えば甲冑を着けたる五
月人形が飾り棚の上に坐っている次第である。かかる者を総称して近代の若い人たちはた....
「幼年時代」より 著者:堀辰雄
はほんの一部を焼いただけですんだ由。しかし、その火事で私は五月|幟《のぼり》も五
月人形もみんな焼いてしまったりして、その火事の恐怖が私には甚《はなは》だ強い衝動....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
人も出来て、後には禁止されたのである。 六 荒々しいといえば、五
月人形の内、鍾馗にしろ金時にしろ、皆勇ましく荒々しいものだが、鍾馗は玄宗皇帝の笛....
「黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
な不粋な男振で、まるで若いお内儀さんとは比べ物にならなかった。何のこともない、五
月人形の鐘馗様とお雛様とを組み合せたようなもので、余りに若いお内儀さんが痛々しか....
「御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
ョックを感じられてならない。 そのとき私のからだは無事であったが、抱えていた五
月人形の箱は無論投げ出されて、金太郎も飾り馬もメチャメチャに毀れた。よんどころな....
「十九の秋」より 著者:永井荷風
既に菊の花を見なくなった頃であった。 凡ては三十六、七年むかしの夢となった。歳
月人を俟《ま》たず、匆々《そうそう》として過ぎ去ることは誠に東坡《とうば》が言う....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
番槍の手柄をなすのもこういう人達である。乗客の少い電車の中でも、こういう人達は五
月人形のように股《また》を八の字に開いて腰をかけ、取れるだけ場所を取ろうとしてい....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
に控えていればよいのじゃ」
源次郎はこっくりして、正直にすぐ松の根元へ行き、五
月人形のように凛々しく立った。
「まだよい、まだちと早い、夜明けまでにはだいぶ間....