月天子[語句情報] » 月天子

「月天子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

月天子の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
狂人は笑う」より 著者:夢野久作
り、地形と相抱擁して倦むところを知らず。一杯をつくして日天子を迎え、二杯を啣んで月天子を顧みる。気宇|凜然として山河を凌銷し、万象|瑩然として清爽際涯を知らずと....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ず白馬を尊ぶ。 『礼記《らいき》』に春を東郊に迎うるに青馬七疋を用いるの、孟春の月天子蒼竜(青い馬)に乗るなどとあり。わが朝またこれに倣《なろ》うて、正月七日二....
俊寛」より 著者:倉田百三
傷つき血痕付着す。月雲を離れ、俊寛の顔を照らす。 俊寛 (月をにらみつつ)いかに月天子、汝の照らすこの世界をわしは呪うぞよ。汝の偶たる日輪をも呪うぞよ。かつては....
二十六夜」より 著者:宮沢賢治
され。今夜は二十六日じゃ、来月二十六日はみなの衆も存知の通り、二十六夜待ちじゃ。月天子《がってんし》山のはを出《い》でんとして、光を放ちたまうとき、疾翔大力《し....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
の深い人々には徳を施し、恵みを垂れたまうものと思っているだけであった。 それが月天子である。または月読尊という神様であるということは、誰しも考えやすくまた物知....