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「月宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

月宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
らせない事にした。道士の術のうちに天狐の法というのがある。天狐は九尾で金色で、日月宮に使役されているのであるという。 妬婦津 伝えて言う、晋の大始年中、....
蓮香」より 著者:田中貢太郎
たは、どっちも佳い女だとおっしゃるのですが、それは私に言うからでしょ、蓮香さんは月宮殿の仙女だわ、私なんかが、どうしてよりつけるものですか」 と言って浮かない....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
、孔雀の渦巻の緑宝玉、青瑪瑙の盆、紫の瑠璃の台。この分は、天なる(仰いで礼拝す)月宮殿に貢のものにござりました。 公子 私もそうらしく思って聞いた。僧都、それか....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
く。河童だい、あかんべい、とやった処が、でしゅ……覗いた瞳の美しさ、その麗さは、月宮殿の池ほどござり、睫が柳の小波に、岸を縫って、靡くでしゅが。――ただ一雫の露....
年譜」より 著者:宮本百合子
て、互の顔ばかりみている。この時も発言したものは直接関係者だけであった。この年六月宮本の父が亡くなった。作品を発表されなくなったことは、私の経済的安定を失わせた....
月世界競争探検」より 著者:押川春浪
りに建て、飛行船を解剖して小さく畳んでその中に入れて、これで一まず仕度は整うた。月宮号の惨状 雲井文彦と従者の東助は各自ライフル銃を肩にして篠山博士を捜索に出....
式部小路」より 著者:泉鏡花
らくしたのは、恐らく生れてはじめてであったろう。 その石壇の処まで来て、詩人が月宮殿かと想うように、お嬢さんの家を見た時、小ぢんまりとした二階の障子に明がさし....
句合の月」より 著者:正岡子規
ように思われて張合があった。判者が外の人であったら、初から、かぐや姫とつれだって月宮に昇るとか、あるいは人も家もなき深山の絶頂に突っ立って、乱れ髪を風に吹かせな....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
う仰ゃると、大抵お望の見当が附きますね。 そいつは飛び離れて大胆です。 もう大抵月宮の近所まであなたは升ったのですが、 やはり天上界へ気が引かれているのでしょう....
三国志」より 著者:吉川英治
った。 鳳儀亭へ渡る朱の橋に、貂蝉の姿が近づいて来た。花を分け柳を払って現れた月宮の仙女かと怪しまれるほど、その粧いは麗わしかった。 「呂布さま」 「おう……....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、数年たんれん致し候間、お尋ねにおいては、申しあぐべく候已上。 寛永十七年二月宮本武蔵 このほかに、熊本奉行所日記には、当時の武蔵の扶持状、その他が記載さ....
軽井沢にて」より 著者:正宗白鳥
に富んでいるらしい薫という男には共鳴をさえ覚える。女三の宮、アゲマキ、浮舟など、月宮殿の女人のようであり、空気の清浄なこの世のものとは思われない。二万尺の高原、....