月宮殿[語句情報] »
月宮殿
「月宮殿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
月宮殿の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蓮香」より 著者:田中貢太郎
たは、どっちも佳い女だとおっしゃるのですが、それは私に言うからでしょ、蓮香さんは
月宮殿の仙女だわ、私なんかが、どうしてよりつけるものですか」 と言って浮かない....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
、孔雀の渦巻の緑宝玉、青瑪瑙の盆、紫の瑠璃の台。この分は、天なる(仰いで礼拝す)
月宮殿に貢のものにござりました。 公子 私もそうらしく思って聞いた。僧都、それか....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
く。河童だい、あかんべい、とやった処が、でしゅ……覗いた瞳の美しさ、その麗さは、
月宮殿の池ほどござり、睫が柳の小波に、岸を縫って、靡くでしゅが。――ただ一雫の露....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
らくしたのは、恐らく生れてはじめてであったろう。 その石壇の処まで来て、詩人が
月宮殿かと想うように、お嬢さんの家を見た時、小ぢんまりとした二階の障子に明がさし....
「軽井沢にて」より 著者:正宗白鳥
に富んでいるらしい薫という男には共鳴をさえ覚える。女三の宮、アゲマキ、浮舟など、
月宮殿の女人のようであり、空気の清浄なこの世のものとは思われない。二万尺の高原、....