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「月照〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

月照の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
まらず松江の市内に散在する多くの神社と梵刹《ぼんさつ》とを愛するとともに(ことに月照寺における松平家の廟所《びょうしょ》と天倫寺の禅院とは最も自分の興味をひいた....
幻影の盾」より 著者:夏目漱石
れをも呪うか」と剣を以て三たび夜叉の面を叩く。ルーファスは「烏なれば闇にも隠れん月照らぬ間に斬《き》って棄よ」と息捲く。シーワルドばかりは額の奥に嵌《は》め込ま....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
ンじゃ。いや、それよかおとうさんがの、二十の年じゃった、大西郷と有村――海江田と月照師を大阪まで連れ出したあとで、大事な要がでけて、おとうさんが行くことになって....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
松の間」の話の洩れないところにきめてあったの、西郷さんのお相手は小太夫といって、月照《げっしょう》さんと一緒に遊びに来られて、その相方《あいかた》は花桐太夫《は....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
る。私はこの歌で、「窓ごしに月おし照りて」の句に心を牽かれている。普通「窓越しに月照る」というと、窓外の庭あたりに月の照る趣のように解するが、「おし照る」が作用....
犬神娘」より 著者:国枝史郎
た際にも、私はお附き添いしておりました。(と、洛東清水寺|成就院の住職、勤王僧|月照の忠実の使僕、大槻重助は物語った)さて裏門から出て見ますると、その門際に顔見....
南国太平記」より 著者:直木三十五
って、くたばるか――」 と、呟いて、湯呑に、口をつけると、義観が 「清水寺に、月照という坊主がいる。それへ、この手紙を届けて。返事はいらん。此奴、坊主のくせに....
西航日録」より 著者:井上円了
をつづること左のごとし。 曾観墜果究天元、一代新開万学源、身死骨枯名不朽、永同日月照乾坤。 (かつて果物の落ちるを観察して自然法則の本源を究め、一代で新たなあら....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
南球五万哩余程、沐雨梳風嘆独行、帰入旧廬有相識、一窓梅月照寒更。 甫水 円了道人 (南半球五万|哩余の行程、雨で髪を洗い、風にくしけ....
志士と経済」より 著者:服部之総
が組織した社会的勢力の礎石部分には、手も触れなかった。後年の「大」西郷が心萎えて月照を抱いて入水するほど、しかく絶望的な大反動期だったが、この入水に立会った朗ら....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
波|赫きて、岸を潤し、 ゆるやかに立てる海の 晴やかなる祭の場に行かむ。 二重に月照りて奇しき露もて われ等を濡らす所に行かむ。 かしこには賑はしき自由なる生活....
三国志」より 著者:吉川英治
は、半歳のまに片づいてしまうだろう。天下はまたたく間に、俺たちの旗幟によって、日月照々だ。安民楽土の世となるにきまっている。愉快だな。――しかし、戦争がそう早く....
三国志」より 著者:吉川英治
なものである。量るに、汝らは腐草の蛍火、明滅みな実なし、いかでわが皎々たる天上の月照に及ばんや」と、ほとんど息をつかずに論じたてて、最後に、 「身、封侯の位を得....