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月経
「月経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
月経の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
とさら激しくなった。葉子はちょいちょい按摩《あんま》を呼んだりした。腹部の痛みが
月経と関係があるのを気づいて、葉子は婦人病であるに相違ないとは思った。しかしそう....
「悠々荘」より 著者:芥川竜之介
えるのに使うコルク板の破片も載せてあった。 「おや、あの机の脚の下にヴィクトリア
月経帯の缶もころがっている。」 「あれは細君の……さあ、女中のかも知れないよ。」....
「麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
はこんな風に弁明した。 「わたしは昨日から……」とすこし言い淀んでいたが、「実は
月経になっていたのです。だから脱脂綿をもっているのに不思議はない筈ではありません....
「振動魔」より 著者:海野十三
無しに相寄って行ったのは、誰にも肯いて貰えることだろうと思う。 柿丘の死後二ヶ
月経った晩秋の或る朝、僕はその日を限って、呉子さんの口から、或る喜ばしい誓約をう....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
する日も、予定日を狂わないだろうと思われた。 万事が好調にいっている。 一ヶ
月経ち、二ヶ
月経ち、次の第三ヶ月目にはいった。 新月号と地球との間には、たえず....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
言やしません。 私は死んだ者が蘇生ったようになって、家へ帰りましたが、丁度全三
月経ったです。 花を枕頭に差置くと、その時も絶え入っていた母は、呼吸を返して、....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
室を出ていった。 4 月日のたつのは早いもので、早くも、あれから十ヶ
月経った。 時|正に一九四一年二十三月であった。 ここはワシントンの白堊館の....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
失踪人の仲間に入ってしまった。 ヒルミ夫人が結婚生活に入ったのが、それから二ヶ
月経った後のことだった。 万吉郎という五つも年齢下の男を婿に迎えたわけだが、ヒ....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
を残して来た犯罪事件ではあったが、震災直後の手配不備のせいであったか、それから一
月経っても、二
月経っても、司直はミチミたちを安穏に放置しておいた。しかし初冬が訪....
「孔乙己」より 著者:井上紅梅
り倒したことがない。現金のない時には黒板の上に暫時書き附けてあることもあるが、一
月経たぬうちにキレイに払いを済ませて、黒板の上から孔乙己の名前を拭き消されてしま....
「方子と末起」より 著者:小栗虫太郎
起は病む薔薇のように、思春期を暗い心で漂っていた。 ところが、それから四、五ヶ
月経ったころふと、祖母の眼に異様なものを発見したのである。 それは、瞬きをとき....
「あのころ」より 著者:上村松園
のですが、その貸本屋はいたってのん気で、一度に二、三十冊持って来るのですが、一ヵ
月経っても三ヵ月しても取りに来ません。 四ヵ月目に来たかと思うと、新しい本をも....
「青蛙神」より 著者:岡本綺堂
しながら頭を掉る。)ああ、もういけない。残念だなあ。 李中行 娘が死んで、まだ半
月経つか経たないのに、せがれが又こんなことになるとは……。私はよっぽど祟られてい....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
であったのを、急性腹膜炎のために四十七歳で死なせたのは残念であった。 わずか三
月経たない間に、黙阿弥をうしない、家橘を奪われ、二つの大劇場を焼かれたのであるか....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
思わなかった。 露都へ着いたのが四十一年の七月十五日であって、着くと直ぐ、一と
月経つか経たない中に神経衰弱に罹ってしまった。で、かれこれ半年近くも何にも做ない....