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「月評〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

月評の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
車に乗った愛敬者《あいきょうもの》の田中中尉は保吉の小説を批評している読売新聞の月評を示した。月評を書いたのはまだその頃文名を馳せていたN氏である。N氏はさんざ....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
評にしなければならぬとか、色々にいわれている。 と同時に、文芸時評の時評(即ち月評)という形式もまた段々疑問にされるようになって来た。それというのもこれまでの....
現実と文学」より 著者:宮本百合子
十一月号の『中央公論』に「杉垣」という短篇を書いた。その評の一つとして武田麟太郎氏の月評が『読売新聞』に出ているのを読んだ。 「勤め人夫婦が激動する時代の波濤の中で....
こういう月評が欲しい」より 著者:宮本百合子
きりその人の階級性がわかる。それだけでもためになるのである。 ところで、文学的月評は、書く顔ぶれをかえることだけで、ホントに生気ある文化的価値をふき込まれるだ....
五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
ていない。むしろ、既成勢力の安定感として感じとられている。『群像』十二月号の創作月評座談会で、林房雄が、深刻ぶり、ということについて語っている気分、ポーズに、は....
現代文学の広場」より 著者:宮本百合子
対して、単純な断定をさけさせたのであったと考えられる。 昨年十二月号『群像』の月評座談会で、林房雄は、宇野浩二の書いた「文学者御前会議」(文学者が天皇に会った....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
の動く処、批評も亦おのずから激するのが批評家の客観的公正なのである(「時評」・「月評」・其の他の批評上の意義に就いては他日)。 (一九三四・一二) 7 モーラ....
純粋な動機なら好い」より 著者:宮本百合子
一、芸術批評を本気な仕事とせず、おっつけで、仕来りになったから「月評」と云うものの権威は薄くなったのではありませんか。 二、純粋な動機で批評す....
まじょりか皿」より 著者:寺田寅彦
、兎角の評判もないようである。自分の小説が何かに出ると、方々の雑誌屋の店先で小説月評といったような欄をあさって見るが、いつでも失望するにきまっていた。 根津辺....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
(鍋井克之筆「榛名湖」の絵はがき)〕 九月二十四日夕方五時。 今、『東日』の月評をかき終り「地獄のカマのふたがあいた、あいた」と御機嫌のところです。私は短い....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とや何かで四日東京へ戻って前後七日と五日いたわけですが、それでも今度は『報知』の月評、『科学ペン』、『自由』とみんなで五十五枚ばかり仕事したからよかった。八月は....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ものがあるのだから。私はこれから「藪の鶯このかた」のつづきをかきます。『朝日』の月評で、武麟など婦人作家のことについて妙な、いい気なこと云っています。多分明日は....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
さんは一つのおどろきに近いこわさとして語っていました。そのとおりです。戸川貞雄の月評家としての目安も、この人らしいことね。第一のように云っている作品について(正....
月評をして」より 著者:豊島与志雄
月評をして、あらゆる情実より脱せしめよ。 情実は、真実を蔽い隠す最も危険なる霧....
彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
、おのれの作品の評価に謙遜なる事。大抵の作品は「ありゃ駄目だよ」と云う。 七、月評に忠実なる事。 八、半可な通人ぶりや利いた風の贅沢をせざる事。 九、容貌....