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月越し
「月越し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
月越しの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
た。いろいろの手段を尽くして、むかしの恋人を引き寄せようとあせった。その念がふた
月越しでようように届いて、眼に見えない糸に引かれたように男が今夜ふらりと来た。彼....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、なんとかして意趣返しをしてやろうと、そこらの安宿を転げあるきながら、足かけ二カ
月越しも付け狙っているうちに、歌女寿の娘が去年死んで、それからお化け師匠の評判が....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
を見せた時、棄てられたお母さんだと察したが、奉公人の前があるから黙って帰って、三
月越しお前さん方の身上を聞糺して、確に相違|無えと思うところへ、お二人で尋ねて来....
「萌黄色の茎」より 著者:田中貢太郎
北村さんと云う客であった。 「すぐこのお近くでございますの」 「すぐそこだよ、先
月越して来たばかしなんだ、深川の方にいてね」 「大変遠方からいらっしゃいましたね....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
」
「はい、はい。またお世話になろうも知れませぬ。年暮から初春を越して、思わず三
月越しになりましたのう」
「なんだかこう、お名残り惜しゅうございますな」
「ご亭....