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「月遅れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

月遅れの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
て泣きたんで売り歩く。かと思うと、キング、講談倶楽部、富士、主婦の友、講談雑誌の月遅れ新本五冊とりまぜて五十銭《オテカン》、これは主に戎橋通りの昼夜銀行の前で夜....
軍用鮫」より 著者:海野十三
ろうとは、気がつくよしもなかったし、それが出征将士慰問の前線文庫の一冊である新品月遅れ雑誌であったことをも知るよしもなかった。そして彼の最大の不幸は、なにげなく....
細木香以」より 著者:森鴎外
厭きての上か破芭蕉 明治四年十月十日の事である。親戚の営むべき一周忌にわざと一月遅れて、昔香以の恩蔭を被った人々が、団子坂の小倉是阿弥の家に集まって旧を話し、....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
のにこやかな物である。蒸し芋である。 主人は鶴見にこっそりいった。「きょうは一月遅れの七夕ですから、初穂として早出来の甘藷を掘って見ました。」 こういって、....
十五年」より 著者:山本実彦
が、我が誌には新鋭山川、賀川君らがつぎつぎに執筆しておった。また『改造』より二カ月遅れて生誕した『解放』には福田、堺両氏及び帝大新人会の一派が相拠っていたが、こ....
放浪」より 著者:織田作之助
たもの、三冊十五銭で如何にも安いと郊外の住宅を戸別訪問して泣きたん友、講談雑誌の月遅れ新本五冊とりまぜて五十銭、これは主に戎橋通の昼夜銀行の前で夜更けて女給の帰....