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月食
「月食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
月食の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
声がいかにも情けなく、上達したと褒めるのもなんとなく気が引けるくらいであった。毎
月食い込んで行ったので、再びヤトナに出ることにした。二度目のヤトナに出る晩、苦労....
「坑夫」より 著者:夏目漱石
》の炊《た》いたのがいっぱい詰ってるのかと思ったら、――何しろ自分が三度三度一箇
月食っても食い切れないほどの南京米なんだから、食わない前からうんざりしちまった。....
「豚群」より 著者:黒島伝治
。豚と云っても馬鹿にはならない。三十貫の豚が一匹あればツブシに売って、一家が一カ
月食って行く糧《かて》が出るのだ。 こゝ半年ばかり、健二は、親爺と二人で豚飼い....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
すれば太陽と太陰との地球に対する位置はほとんど初めの状態に帰ってくる。それで一度
月食があったとすれば、それから一九年後にまた同じ現象を期待することができる。この....
「わが町」より 著者:織田作之助
その声がいかにも情けなく、蝶子は上達したと褒めるのもなんとなく気が引けた。 毎
月食い込んで行ったので、蝶子は再びヤトナに出た。苦労とはこのことかとさすがにしん....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
くその男も帰って来た。 「あなたもすぐ出れますね。僕も今晩出ますよ。やっぱり六カ
月食うには食ったんですが。でも、この名誉のてんぼのお蔭で、弁護士がしきりにそれを....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
だってあの人はもうよほどまえに出て来たはずではないか」 「ええ、あの人はまた三か
月食らったのだよ」 ガロフォリがまた三か月刑務所にはいっている。マチアはほっと....
「曲亭馬琴」より 著者:邦枝完二
と、そういうに極っている。何しろ、飯は一ン日に一碗でいいといっといたんだから、一
月食っても三十杯だ。他の居候の三日半の食扶持《くいぶち》で、おれくらいの学者が一....