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有るか無し
「有るか無し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
有るか無しの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂言の神」より 著者:太宰治
なる場合、人は、だまって微笑《ほほえ》んでいるものである。」虫の息。三十分ごとに
有るか無しかの一呼吸をしているように思われた。蚊《か》の泣き声。けれども痛苦はい....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
っこなしだ。なに事だね、一体それは……」 「つまり君の人相だ。実に千万億人に一人
有るか無しの奇相である。それによると、君はわれわれが今見ている現実世界の住人では....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
障子にはめたガラスを透して、水銀が転げ廻っている様な芝生の雨の雫だの、遙か向うに
有るか無しかに浮いて見える三春富士などの山々を眺めて居た。 何の変化もない作り....