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有価
「有価〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
有価の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
せて五十頭からいるし、自分の住居というのがこれまたなかなかなことでさあ。このほか
有価証券《ゆうかしょうけん》、預金の類をひっくるめると、十五万はたしかなところで....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
て理解される。したがって、「いき」と上品との関係は、一方に趣味の卓越という意味で
有価値的であるという共通点を有し、他方に媚態の有無《うむ》という差異点を有するも....
「或る嬰児殺しの動機」より 著者:佐左木俊郎
たそこでまったく断ち切られるわけだった。 都会の膨張につれ、郊外の農耕地域の所
有価値が激しく暴騰したので、郊外の地主たちは小作人たちからその土地を取り上げて都....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
る。信用録その他で見ると彼の資産は約八十万と云われ、それが不動産でなく大抵現金と
有価証券とから成つていると云うから大したものだよ。ただ大切な事は、彼が一代にして....
「都会地図の膨脹」より 著者:佐左木俊郎
活している地主達にとって、耕作価値など全然問題ではない。彼等の知っているのは、所
有価値だけである。その土地が、どんな目的に使われようと、唯地代が多ければ地主達は....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
大地主となり、大財閥に勝るとも劣らない大資本家となった。所有土地百三十五万町歩、
有価証券現金三億三千六百万円以上、そして一致した利害に立って、新しい日本の支配権....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
意外の方面からこの問題が新しく展開し始めたというのは、松屋の重役、内藤某に関わる
有価証券偽造、詐欺の嫌疑から、同重役と神兵隊との間に意外な関係が伏在していること....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
外のものに向け変えることについて感ずる嫌忌心が、公債の価格を引上げ、従ってかかる
有価証券に対する利子率を一般市場率以下に引下げる。政府が異る
有価証券に極めて異る....
「金狼」より 著者:久生十蘭
格を有せらるる未知の遺産につき、至急御通知申上ぐる義務を有し候 三、右は不動産、
有価証券並に銀行預金にて、財産目録は御面晤の折御一覧に可供候 四、右は貴殿に於て....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
…この紙挾みのほうは、支払いの明細書と受領証、こちらの角封筒の中には、預金帳と、
有価証券及び公債《こうさい》証書の目録が入っております」 そういって、弁護士が....
「上海」より 著者:横光利一
りも預金者だった。しかし、いずれにしても、専務が自分の食い込みを、無価値な担保を
有価値に見せかけて償っている以上、その欠損は早晩表面に現れるに違いなかった。しか....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
の利をあげてはいない。そこでわたしは、これを売り払うことを提案したい。その代金を
有価証券へ振りかえれば、四分ないし五分の利をあげることができるわけだし、わたしの....
「家庭料理の話」より 著者:北大路魯山人
世間の人は、自分の身近にある
有価値な、美味いものを利用することに無頓着のようだ。 出盛りのさんまより場違い....