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「有力者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有力者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みちのく」より 著者:岡本かの子
ばな》しい行列で停車場へ送ったりした。少年の姿は絹物の美々しいものになった。町の有力者は言った。 「あの白痴を呼んで来るのは町の景気引立策にもいいですなあ」 ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
残されたのは町内の薪屋の亭主五兵衛と小間物屋の亭主伊助で、この二人は信者のうちの有力者と見なされ、いわゆる講親とか先達とかいう格で万事の胆煎りをしていたのである....
深夜の市長」より 著者:海野十三
は一日も許されざる事情にあるを以て、早くも後任市長の候補者が話題に上っているが、有力者の一部では見識手腕|倶に優れた清廉の士現市議中の大立物動坂三郎氏を推さんと....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
触れの中には梨本宮をはじめとし、広田、平沼両重臣あり、その他財閥、軍閥、言論界の有力者あり。氏名左の如し、 ◯梨本宮守正王 ◯平沼騏一郎、広田弘毅 ◯有馬頼寧、....
自叙伝」より 著者:大杉栄
、愛知県人と石川県人との間にごたごたが持ちあがった。石川県人は東京やその他の県の有力者に助けを求めた。 その頃僕はいつも大きなナイフを持っていた。ある時はそれ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
百余里、その損害は実におびただしく、潮は城市にせまって久しく退かないので、土地の有力者は前にいった宋代の例を引いて、江浙行省に出願し、天師をむかえて潮を退けるこ....
地獄の使者」より 著者:海野十三
すむかの瀬戸際に今立っているんだからね。一秒でも早く犯人を突留めたい。犯人らしい有力者でもいいが……」 「深く同情する。しかしそういう場合であるが故に、一層君は....
時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
さて時計屋敷の大掃除をするに先立って、その下検分《したけんぶん》のために、七人の有力者が、屋敷へはいってみることになった。これがいわゆる新興班の連中で、北岸が班....
一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
たについて案内役となりました。 その、ミス・ロバータ・ヘミングウェーは、財団の有力者である国璽尚書の令嬢です。まだ二十二か三くらいでしょう。匂いはないかわりに....
」より 著者:織田作之助
ことであり、東京帝国大学の法科を良い成績で出ることであり、昭和何年組の秀才として有力者の女婿になることであった。そのため彼等はやがて高等文官試験に合格した日、下....
キド効果」より 著者:海野十三
岩」こと岩丘岩九郎はその物凄い腕前をもって、単なる風来ギャングとしてでなく、或る有力者を脅迫し相当大ぴらに行動していた。それは、この怪しからぬ一味が、当局の厳し....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
歎願運動を起すようなことも出来まい。なんとなれば彼らはつい三ヵ月ばかり前、村の「有力者」に頼んで、すでに三十何件かのコソ泥を自白した彼を「晴天白日」の身にしてや....
雪柳」より 著者:泉鏡花
といううちにも、一昨々年までは、台湾に一艘帆を揚げていたんだよ。ところが土地の大有力者が、妻に横恋慕をしたと思いたまえ。それのかなわない腹癒に、商会に対する非常....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
が実業家の眼から見るというべくして行うべからざる空想であったから、偶々その方面の有力者に話しても聞棄てにされるばかりで話に乗ってくれなかった。 然るに浦塩の友....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
上にあるであろう。熱河から陜西、四川にわたる地区は世界的油脈であると推定している有力者もあると聞く。断固試掘すべきである。 その他必要な資材は何れも必ず生産し....