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有名
「有名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
有名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
た》えられないようになりました。この聖徒も時々書斎の梁《はり》に恐怖を感じたのは
有名です。けれども聖徒の数にはいっているくらいですから、もちろん自殺したのではあ....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
》二三日すると、いつもより早めに妾宅へ、田宮《たみや》と云う男と遊びに来た。ある
有名な御用商人の店へ、番頭格に通《かよ》っている田宮は、お蓮《れん》が牧野に囲《....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
んまる》へ登城《とじょう》する毎に、必ず愛用の煙管《きせる》を持って行った。当時
有名な煙管商、住吉屋七兵衛《すみよしやしちべえ》の手に成った、金無垢地《きんむく....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
のない名前である。
「そうですか。」
「そうですとも。ゾイリアと云えば、昔から、
有名な国です。御承知でしょうが、ホメロスに猛烈な悪口《わるくち》をあびせかけたの....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
利《もうり》先生は。」と云う。丹波先生はやはり自分たちの級に英語を教えていたが、
有名な運動好きで、兼ねて詩吟《しぎん》が上手だと云う所から、英語そのものは嫌って....
「野呂松人形」より 著者:芥川竜之介
》とかね、それからおきね、悪婆《あくば》なんぞと云うのもあるそうだ。もっとも中で
有名なのは、青頭でね。これは、元祖から、今の宗家へ伝来したのだと云うが……」
....
「路上」より 著者:芥川竜之介
った家庭の事情などを、聞かせられる機会が多かった。野村家と云えば四国の南部では、
有名な旧家の一つだと云う事、彼の父が政党に関係して以来、多少は家産が傾いたが、そ....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
って聞けば、これは「本間さんの西郷隆盛《さいごうたかもり》」と云って、友人間には
有名な話の一つだそうである。して見ればこの話もある社会には存外もう知られている事....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
すがた》へ、じっと鋭い眼を注いだ。後《のち》にある亜米利加《アメリカ》人が、この
有名な将軍の眼には、Monomania じみた所があると、無遠慮な批評を下した事....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
らんしす上人《しょうにん》さまよえるゆだやびとと問答の事」は、当時の天主教徒間に
有名な物語の一つとして、しばしば説教の材料にもなったらしい。自分は、今この覚え書....
「近藤浩一路氏」より 著者:芥川竜之介
近藤浩一路氏 芥川龍之介 近藤君は漫画家として
有名であった。今は正道を踏んだ日本画家としても
有名である。 が、これは偶然では....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ある。それ故、その様子を少しく述べて置こうと思う。この協会の創立は一七九九年で、
有名なルムフォード伯すなわちベンヂャミン・トンプソンの建てたものである。(この人....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
、どこへ行ってもその名で知られていた。彼は馬術については知識も腕前も大したもので
有名だった。馬に乗ればそのたくみなことは韃靼人さながらだった。競走や闘鶏にはいつ....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
ひそめて、眼を細くし乍ら、長いことにおいては又久作さんと負けず劣らずの馬面で共に
有名な、チョビ髭の尖った頤との一対の対面は世にも見事であったろう。その馬面に突き....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
一、生まれ故郷は三宅島 わが生まれ故郷三宅島は大島、八丈島などとともに近世の流罪人の島として
有名である。わたくしは先祖をたずねられると『大方流罪人の子孫だろう』と答えている....