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「有平糖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有平糖の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雛がたり」より 著者:泉鏡花
のに―― 鼠の番でもする事か。唯台所で音のする、煎豆の香に小鼻を怒らせ、牡丹の有平糖を狙う事、毒のある胡蝶に似たりで、立姿の官女が捧げた長柄を抜いては叱られる....
道標」より 著者:宮本百合子
ンの住人ツァーの一族がふりかざしたものは林立する十字架だった。モスク※河への道も有平糖細工のような二つの大教会でふさがれている。この広場にたぎった思いにこたえる....
スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
、遠くの木立まですきとおる静寂が占めている。木立の上で、緑、黄、卵色をよりまぜた有平糖細工みたいなビザンチン式教会のふくらんだ屋根が、アジア的な線でヨーロッパ風....
チュウリップの幻術」より 著者:宮沢賢治
。そして日が照《て》っているために荷物の上にかざされた赤白だんだらの小さな洋傘は有平糖《あるへいとう》でできてるように思われます。 (洋傘直し、洋傘直し、なぜそ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ックと同じ時代を扱っています、よみはじめたらユーゴーのロマンティシズムとはこうも有平糖でありスコットの亜流であるかとびっくりします。チェホフがね、ゴーリキイの若....
キャラメルと飴玉」より 著者:夢野久作
のミンツ、ボンボン、チョコレート、ドロップス、飴玉の仲間の元禄、西郷玉、花林糖、有平糖なぞはソレというので馳け寄って、双方入り乱れてゴチャゴチャに押し合い掴み合....