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「有志〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有志の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
かり、岐阜県《ぎふけん》下の大垣町《おおがきまち》へ滞在する事になった。元来地方有志なるものの難有《ありがた》迷惑な厚遇に辟易《へきえき》していた私は、私を請待....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
部分に過ぎない(一四四頁)。これが最終戦争論を西洋戦史によった第一の原因である。有志の方々が東西古今の戦争史により、更に広く総合的に研究されることを切望する。必....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
褄もはらはらと遁げ帰り、小家の内に駈入り、隠る。あとより、村長|畑上嘉伝次、村の有志|権藤管八、小学校教員斎田初雄、村のものともに追掛け出づ。一方より、神官代理....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
た人だから、薄彩色水絵具の立看板。」 「黙って。……いいえ、お上人よりか、檀家の有志、県の観光会の表向きの仕事なんです。お寺は地所を貸すんです。」 「葬った土と....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
に顕われて、芸妓の屋台囃子とともに、最も注意を引いたのは、仮装行列の催であった。有志と、二重圏点、かさねて、飛入勝手次第として、祝賀委員が、審議の上、その仮装の....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
するに足らざるなり。 そもそも幕末の時に当りて上方の辺に出没したるいわゆる勤王有志家の挙動を見れば、家を焼くものあり人を殺すものあり、或は足利三代の木像の首を....
」より 著者:犬田卯
り村内の出費もこの瘤が村長になるや否や前述のように倍加した。それというのは、村の有志や村会議員が七分通り彼の道場の門下生で、「先生、先生……」と下から持ち上げ、....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
* * * 次の日、男爵は沼へ写生にでも行くかと思いのほか、村の有志訪問と出かけたのであった。最初に、農会長を訪ねた。 「僕、満州に農場をはじめ....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
う事は断じてないと信じてはおりますものの、各々気が気ではありませぬ。御歓迎なり、有志の御紹介なり、昨日も三つばかり、そのための会合がお流れと申す始末―― これ....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
大仕事となれば、いずれ費用も掛ろう。手間も要ろう。官より直接とは参らぬが、そこは有志の資本家と内約が結んである。どうじゃ、親仁。お国のため。――はッというので、....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
とて、事実の始終を詳細に報道し、かつその実験を兼ねて哲学館設立の趣旨をその地方の有志者に告げんため、至急出張せられたき旨申し送られたり。よって、予はともかくもそ....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
のいずれの地にはじめて起こり、たれびとの発明せしものなるやを究めんと欲し、諸国の有志にその流行のありさまを問い合わせたるに、今日まで余の手もとに達したる報知によ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
すことあり、これをピクニックという。しかるときは、あらかじめ時日と場所とを定め、有志のものへ切符を売り渡す。もしその場所水浜なれば、当日端舟と楽隊とを用意し、会....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
の発会式も思うように行かなかった。その上に文化同盟の連中は、余勢をかって臨時学生有志大会を開いて盛んに気勢を挙げた。 その日私は、先日なくなられて早稲田大学政....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
んどゼロとなって、一生私の義務を果しかねると考えられ、誠に申訳のない次第である。有志の御研究を待望する。 支那事変勃発当時、作戦部長の重職にあった私は、到底そ....