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有志者
「有志者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
有志者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
いは鉄道、電信等の事を挙げ経済上彼のその国富を増す理由を説き、もって当務者および
有志者に報告したり。 ここにおいて一方には国権論派ともいうべきもの起こり、中央....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
それにつけて思出すことは、私が小諸へ来たばかりの時、青年会を起そうという話が町の
有志者の間にあった。一同光岳寺の広間に集った時は、盛んな議論が起った。私達の学校....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
であると力説し、老中|奉行らもその説に賛成するものが多く、それを漏れ聞いた国内の
有志者たちも皆大いに喜んで、太陽はこれから輝こうと言い合いながら、いずれもその時....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
来た。この形勢を打破するには、見識ある日本諸侯の力に待たねばならない。薩長両藩の
有志者のごときは実に国を憂うるものと言うべきである。これがアールコック以来の方針....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
王のこころざしも深かった人と聞いてぜひ水無神社の宮司にと懇望するという飛騨地方の
有志者にも、これらの人たちの厚意に対しては、よほど半蔵は感謝していいと思った。や....
「家」より 著者:島崎藤村
の間に知られていなかった。それから帰って来て、以前尽力した故郷の山林事件の為に、
有志者を代表して奔走を続けている。この兄は、一平民として、地方の為に働きつつある....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
二十三 天長節には学校で式があった。学務委員やら村長やら土地の
有志者やら生徒の父兄やらがぞろぞろ来た。勅語の箱を卓の上に飾って、菊の花の白いの....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の側用達の戸塚助左衛門なども内より指嗾《しそう》したから、馬廻、大小姓の平士組の
有志者も加って、大勢が藩主に謁見してこの厳罰の事を申立てた。また最も過激なる輩の....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
とて、事実の始終を詳細に報道し、かつその実験を兼ねて哲学館設立の趣旨をその地方の
有志者に告げんため、至急出張せられたき旨申し送られたり。よって、予はともかくもそ....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
に撃退されてブツクサいうのは珍らしくなかった。 尤も沼南は極めて多忙で、地方の
有志者などが頻繁に出入していたから、我々|閑人にユックリ坐り込まれるのは迷惑だっ....
「向嶋」より 著者:永井荷風
と明治十三年水戸徳川家の増植とを俟《ま》って始て果されたのである。以後向島居住の
有志者は常に桜樹の培養を怠らず、時々これが補植をなし、永くこの堤上を以て都人観花....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
地に練習し体得している学生の様子を見学させてくれました。ウィーン市内の青年男女の
有志者が、芝生の上で終日、四つん這いになって暮しているのでした。あるものは山羊の....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
ようとしても、世間がこれを許さない場合が多い。それが習い性となって、今日当局者や
有志者が、百方勧誘して彼らを分散せしめようと思っても、彼らは容易に分散しない。実....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
孫自身も、父祖がもとそんな者であった事を知らないのであろう。そこで近ごろ或る部落
有志者の概算では、大略百二十万ないし百三十万はあるであろうという。甚だしいのに至....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
ば、自重して自ら改善するにも張合いが出来て来る筈である。そして一方では、国家なり
有志者なりが、依然特殊部落などの語を以て区別していることをやめて、全然区別のない....