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有料
「有料〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
有料の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白妖」より 著者:大阪圭吉
登りつめて、やがて十国峠から箱根峠まで、岳南鉄道株式会社の経営による自動車専用の
有料道路に通ずるのだ。代表的な観光道路で、白地に黒線のマークを入れた道路標識が、....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
よく聞える。大便にはちょっとこまったが、そとへ出て、横町から大通りへ出ると、すぐ
有料の辻便所があるのを発見した。番人のお婆さんに二十サンティム(ざっと三銭だ)の....
「ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
ら成る委員が集った。そして決議した。「当院が今日の如く隆盛におもむいた以上さらに
有料寝台を増して、その利益配当を最初犠牲的社会奉仕をしたX嬢その他出資者に分つの....
「楽しいソヴェトの子供」より 著者:宮本百合子
ミーチャの親たちばかりじゃない。これまでソヴェトの小学校は無料のところもあったが
有料のところもあった。それも、今度五ヵ年計画によって、すっかり国庫負担で全ソヴェ....
「ソヴェトの芝居」より 著者:宮本百合子
ってるものでも、失業保険その他で保護されている。「休みの家」の利用も出来る。若し
有料診療を受けなけりゃならない場合は半額だ。おまけに、ソヴェトでは家賃というもの....
「ソヴェト労働者の夏休み」より 著者:宮本百合子
うものが、ちゃんと子供のために手をひろげて待っている。 親の給料の額によって、
有料、無料。とり扱いは全く同一だ。五六十人から五六百人までの男の子、女の子、プロ....
「草藪」より 著者:鷹野つぎ
過ぎ左折して、しめやかな気の湛うている第二病棟の廊下を踏んだ。 今度の室は特殊
有料者向きに設けられた八畳ほどの広さで、二つならんだベッドの間には衝立が境いして....
「辞典」より 著者:戸坂潤
負わせるに反して、広告は読者の好意ある閲読を希望するということである。普通広告は
有料のニューズであるという風に規定されているが、その区別は寧ろ今云った点から派生....
「風俗時評」より 著者:豊島与志雄
。この風景は、如何なるものよりも微笑ましい。例えば、公園や動植物園やまたは特殊の
有料遊園などの、如何なる風景を取ってきても、右のものには及ばないだろう。そしてこ....
「化生のもの」より 著者:豊島与志雄
に張り廻され、それに引き続いて、屋台店には和洋の酒瓶が竝んでいた。但しこの酒類は
有料なのが愛嬌だった。 広庭の隅っこの小卓に、人を避けるような工合で、立花恒子....
「巴里のキャフェ」より 著者:岡本かの子
喫むまいが、チュリップというやつはこいつどうも煙草を喫みそうな花だ。」 並木の
有料椅子のランデヴウ。無料ベンチのランデヴウ。 軽い水蒸気が、凱旋門からオベリ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ろしく、世界第一位の品位を得て居ります。日本の如く物資の乏しい国において、かかる
有料な材料を他国人に利用されて居る事は甚だ不名誉の至りと言わねばなりません。 ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
入るとはかぎらない(イギリスの格言)〉。こういうこともあろうかと思って、ちゃんと
有料道路《ペー・ロード》をつくってある。庭の境栽の月桂樹の根元に、ルルがそとへ散....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
、変なことを考えついたのも、おれだった。これは随分当って、新聞は飛ぶように売れ、
有料広告主もだんだん増えた。 もっとも、こう言ったからとて、べつだん恩に着せよ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
裂させて、ブルブル震えながら無料代書の所に飛んで行くと、満員だ! 仕方がないから
有料代書に飛び込んで書いてもらうと、代書家さん舌を舐めずりまわしてサラサラと書き....