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「有明の月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有明の月の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
出ぬ前に起きて、朝飯までには静座をして心を練りました。夜はおそくまで経を学んで、有明の月の出るのを知らなかった事もありました。お勤めを怠るというような怠慢な事は....
音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」より 著者:寺田寅彦
俳諧連句にしてみると 朝霧やパリは眠りのまださめず 河岸のベンチのぬれてやや寒有明の月に薪を取り込んで あちらこちらに窓あける音 とでもいったような趣がある....
源氏物語」より 著者:紫式部
をば」と言った時の美しい様子が目から去らない源氏は、 世に知らぬここちこそすれ有明の月の行方《ゆくへ》を空にまがへて と扇に書いておいた。 翌朝源氏は、....
源氏物語」より 著者:紫式部
行かれる気のした姫君は、心細さに堅くお胸へすがっているのも可憐に宮は思召された。有明の月が澄んだ空にかかり、水面も曇りなく明るかった。 「これが橘の小嶋でござい....
魔都」より 著者:久生十蘭
ると、ぐにゃぐにゃするばかりでいっこうに手応えがない。クワッと見開いた眼玉の上に有明の月の影。すぐ傍らに家が一軒あるのだが、何しろ加十は狼狽しているものだからそ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
火たきそめて煙は空にくゆりわぶとも 帰るさのものとや人のながむらむまつ夜ながらの有明の月 いまかりに十首ばかりその歌を掲げて置くことにした。 話はもとへもどる....
偶言」より 著者:津田左右吉
したる火の光に御几帳の紐のいとつややかに見え」といい、「いひにくきもの」の条に「有明の月のありつつもとうちいひて、さし覗きたる髪のかしらにもよりこず、五寸ばかり....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
たに相違あるまい。 東雲の光が雪の障子にぽうっと白く映して、大窓の夜は明けた。有明の月が山の端から青白い顔をして覗いている、私の体を藻抜け出た魂のかけらではな....